丸鱸70ES

【水中ルアー動画】ストライクファンタジー 丸鱸 70ES

海洋堂とは

海洋堂は様々な分野でフィギュアや模型などを製作している会社のこと。その精巧で緻密なものづくりへのこだわりと、技術力の高さはご存知の方も多いでしょう。そしてこの度、そこに感銘を受けたシマノと海洋堂のコラボレーションがスタートしました。ストライクファンタジーと題した世界から生み出される、フィギュアやルアーたちの生命感あふれる姿をお楽しみください。

ストライクファンタジーとは

ストライクファンタジーは、シマノの魚釣りへの情熱と海洋堂の技術力を組み合わせて実現した、釣り人ならではの妄想をフィギュアやルアーとして表現した世界です。

日常が多忙なときほど、魚釣りに行きたい気持ちは高ぶる一方。思いを馳せて想像するのは絵に描いたようなバイトの瞬間です。その独特な造形やリアルなバイトの瞬間を切り取ったフィギュアは白昼夢へと誘うかのよう。見ていて魚釣りへ行くのが待ち遠しくなるような、思いを巡らせる時間をお届けします。

ストライクファンタジーの第2弾は、シーバス用のバイブレーション。エクスセンス「サルベージ70ES」をベースモデルとして、ストライクファンタジーの鱸をフィギュアで表現した、躍動感のある意匠を移植。ルアーの機能にはほとんど無関係な鰭の先端の細かい凹凸や鰓周りの緻密な面構成、逞しく隆起した背中の筋肉から流れるように繋がる有機的な鰭の基部の造形など、リアルデザインの概念を覆すようなモデリングの限界に挑戦しました。

キモは鰭とラインアイの位置にあり

ストライクファンタジーの「丸鱸70ES」は、造形へのこだわりと同様、ルアー本来の性能にも徹底的にこだわりました。これだけ大きな鰭がついたバイブレーションでは、回転せず真っ直ぐに飛ばすのは簡単ではありません。そこで「丸鱸70ES」では、ベースモデルの「サルベージ70ES」に比べて、ウエイトをやや前方に集中させるとともに、ラインアイも前にずらして飛行姿勢を安定させました。20gのウエイトがあるため、重さを活かした遠投が可能です。

バイブレーションプラグの鰭はミノーやクランクベイトのリップのような役割を果たします。「丸鱸70ES」の大きな3つの鰭はしっかり水を押し、明確な引き感を発生。遠投時のジャークやリフト&フォールでもルアーの挙動をイメージしやすく、フォールアクションにも変化を与えています。この鰭はリップと同様に、厚すぎるとアクションがドン臭くなりがち。「丸鱸70ES」の3つの鰭はアクションのキレを生む薄さと、強度を確保する厚さの微妙なバランスに腐心しました。最終的に左右対称にセンターで割って貼り合わせる一般的な構造ではなく、右ボディに鰭を組み込むアシンメトリックな金型構造とすることで、薄さと強度を両立しました。

またこの鰭は、フリーフォール時にふらついたり旋回したりターンしたりと、ランダムなフォールアクションを発生させます。バイブレーションとしては比較的水平に近い沈下姿勢で、回るか回らないかの微妙なバランスを追求。ちょっとしたラインテンションの差でふらついたりシミーフォールしたりと、かなり遊べるルアーに仕上がりました。沈下姿勢の影響で、重さのわりにフォールスピードが遅めなのも特徴。ES(エクストラシンキング)の重さと遠投性、S(シンキング)の繊細さと軽やかな動きの良いとこ取りを狙いました。