アオリイカを狙う鋭いくちばしと精悍な顔つきから海(Sea)の鷲(Eagle)、合わせて(シーグル)Seagleと名付けました。文字通り「狙った獲物は逃すまい」というコンセプトの頼もしい相棒です。
さて、商品の説明の前に少し開発の話をさせて下さい。
ティップエギングにおいて最も重要なアイテム、それがエギです。アントラージュを世に出して早7年、その名の通り側近(=アントラージュ)として様々な場面でイカを連れて来てくれました。日本国内だけでなく海外でも。
そんな中始まった次世代エギの開発。思い起こせば4年前、当時はABSを使ったエギの制作に限界を感じていたため開発段階から非常に難しいセッティングを迫られていました。作ったサンプルは数えきれず、基本を忠実に守ってくれるエギ作りの難しさを痛いほど突き付けられていました。
ここでおさらいですがティップエギングで使用するエギに必要な要素は主に3つ。早いフォール、クイックなアクション、ステイの安定性です。
どれか一つ欠けてもいけません。そしてアントラージュの代わりとなるエギとは言えません。
時に現場で開発メンバーと意見を戦わせ、時に船の上で削りながらアオリイカと対峙しました。
「答えは海にしかない」
そう言い続け海に通うこと2年、ほぼ形状が固まり始めたころ、フラッシュブーストという新しい武器が生まれました。
一度完成しかかったプロトのエギの内部構造を一から組みなおし、魚用のプラグが発売される前に装着してテストすることになりました。そう、実はシーバスなどのプラグと同時にシーグルの開発は進んでいたのです。
おそらくもっとも深いエリアでフラッシュブーストの効果を試すこととなったのがシーグルです。光が届かない水深70mでフラッシュブーストの効果を実感できるのかどうか?対水圧強度はどうか?などのさまざまな検証実験が行われました。
そうやって出来上がったのがシーグルです。フラッシュブーストの効果は今や言うまでもなくオカッパリ用のエギ、クリンチが実証してくれています。あとは性能をどう突き詰めるか?です。