ジャークベイトといえば、最大で115mm、一般的には95mm以下のサイズが多いと思います。いずれも国内フィールドのベイトフィッシュにマッチした、非常に扱いやすいサイズ感ですが、実際にはそれ以上のサイズを捕食していることも少なくありません。
ベイトフィッシュをイミテートしたソフトベイトでは、全長5インチ(約12.5cm)や6インチ(約15cm)、さらにはそれ以上のサイズが広く認知されています。その一方で、同じくベイトフィッシュをイミテートしたジャークベイトに大きなサイズが少ないことを、私は疑問に感じていました。強いインパクトを持ち、なおかつマッチ・ザ・ベイトで、その日そのときの現場にしっかりと当て込むためには、ジャークベイトはもっと大きくてもいいのではないか…。そんな思いを具現化したのが、このボルゾイ160SPです。
ベイトフィッシュフォルムの大型ルアーなら、ビッグベイトで対応できるという意見もあるかもしれません。しかし、ビッグベイトで可能なアクションのレパートリーは案外少なく、サイズが大きくなるほどレスポンスは下がり、スピード感も失いがちです。高速巻きやダートアクションのスピード感をキープして、魚に見切らせず、存分なボリュームで強いインパクトを魚に与えるには、ジャークベイトならではの構造が必要でした。
全長はビッグベイトに迫る160mmに設定。しかし、通常のフォルムでこのサイズにすると、自重は優に50gを超えてしまいます。そうなると、ラインやロッドを介してアングラーへと伝わる負担が非常に大きくなり、ジャーキングに関してはもはや苦行。巻きにしても超高速とはなり得ません。そのため、ボディ幅を115mmクラスのジャークベイトより薄く設計。体高は存分にあるものの、可能な限り長く、そして薄く仕上げました。ルアー側面のアールが緩くなるため、フラッシングさせやすいという二次効果も加わりました。
薄型ボディ特有の飛行姿勢のバタつきが懸念材料でしたが、リップとボディを繋ぐ薄型リブを設けて飛行姿勢を安定させるとともに、ジェットブースト1.0を搭載することで存分な飛距離を確保することに成功。着水直後からのアクションレスポンスに優れるジェットブースト1.0は、ボルゾイと非常に相性の良い機構だと思います。
勘の鋭い方ならお気付きかと思いますが、『ボルゾイ』のネーミングは、流線型で俊足な大型犬の名から由来しています。大型ベイトフィッシュの多いビッグレイクはもろん、一時的に大型ベイトを捕食するシーズンがあるフィールドや一発大物を狙いたいときなど、様々なシーンで使っていただきたいですね。