マスティフ FC 90m

Mastiff PV - SHIMANO BASS Fluorocarbon -

Mastiff - 信頼の証 - / 黒田健史 × 佐々一真【バスフロロカーボンライン】

マスティフFCのこだわり、それは品質ムラを極限まで抑えて実現した、ライン表面の滑らかさです。

素材の含有量や品質管理の環境によって、フロロカーボンラインの表面には様々な粒度のザラツキが存在します。マスティフでは、日本国内で一貫して製造管理されたフロロカーボンを素材として100％採用。厳しい品質基準を設定し、工場での徹底した管理を行うことで品質ムラを抑えることに成功しました。

1ミクロン単位でのライン表面凹凸を検証した場合に、従来品と比較して格段に滑らかな表面状態を作り出すことに成功。スプールからの抜けるような放出感や、ガイドを通過する際に抵抗値が少ないことで、安定した使用感と飛距離の向上をもたらします。

また、マスティフFCはアングラーの動きに追従する高い操作性を追求しています。しなやかなライン設計、かつ表面の滑らかさによって、より軽いルアーをよりソフトにアプローチするテクニカルキャストにおいてもスムーズな送り出しを実現。ベイトフィネスで繊細なアプローチを行う場面はもちろん、スピニングでごく軽量なルアーを狙ったスポットへ正確に送り届けたい状況においても、トラブルレスかつストレスの少ないパフォーマンスを発揮します。

ラインスプールに美しく平行巻きで収納されたマスティフ。国内で一貫して生産から品質管理されて出荷に至ります。

マスティフの特徴は、滑らかでしなやかな使用感だけに留まりません。従来のフロロカーボンラインを上回る、結束強度の高さも注目に値します。

人間の指先や目では確認ができない、ナノレベルで最も深い層に独自の特殊加工技術・ナノアーマーを採用。非常に細かく形成された凹凸層は、ラインをルアーやフックと結束した際に互いに噛み合うことで、ライン同士による結束部位でのズレを抑制。ノット時にライン本来のパフォーマンスを維持しやすくなりました。

フッキングやファイト時に発生する瞬間的な伸び、魚とのやり取りにおける突っ込みでは、ラインが破断するリスクを低減。トゥイッチやジャークのロッドワーク時、大型ルアーのキャスト時など、ルアーフィッシングにおいて恒常的に発生する結束部への負荷もナノアーマーが低減しています。

徹底した品質管理による非常に滑らかな表面層、そして、その滑らかさに逆行するように設けられたナノアーマーによる凹凸層。この２つの逆説的な要素を１つのラインに融合させ、互いのメリットを共存させたフロロカーボンライン。それがマスティフFCです。

ライン表面の最も深い層に凸凹層を形成するナノアーマーは、ノットを締め込む際に互いに噛み合うことでズレを防ぎ、従来にない結束強度を発揮。瞬時に負荷が与えられた際も破断のリスクを大幅に低減します。

マスティフは、長期間に渡る実釣テストの末に産声を上げました。誕生に至るまでに多くのシマノプロダクトと紐付きながらの開発が進められてきたことは、今でこそ語れます。

インフィニティループ。それは22ステラに初搭載され、23ヴァンキッシュにも継承されたラインの放出抵抗を低減するテクノロジー。

NEW FTB。それは22アルデバランBFSのベイトフィネスリールとしての性能をより高い総合力へと導いたテクノロジー。

マスティフの滑らかな質感や、ライン自体のしなやかさは、こうしたラインの放出やブレーキシステムに関わるシマノテクノロジーをさらに高次元の領域へ高める要素として、開発草案の時点から検証され続けてきました。

彼方へと抜けるようなキャストフィーリング、ストラクチャーの最奥を射抜くキャストの伸び。その先にある価値ある1尾との出会い。アングラーが日々自身を高めるべく繰り返すキャストパフォーマンスを、マスティフが下支えします。

スプールから抵抗なく美しい螺旋状で送り出されていくインフィニティループ、超軽量ルアーも淀みなく低弾道キャストが決まるNEW FTB。これら近年の代表的なシマノテクノロジーは、マスティフFCと共に開発と検証が繰り返されてきました。

アメリカバストーナメント最高峰の舞台、BASS MASTER CLASSIC 2023にてマスティフFCが貢献しました！

見事栄冠を掴んだJeff Gustafson選手がマスティフFCをパワーフィネスのリーダーとして活用。

ミスが許されない極限の状況で活躍し、信頼の結束強度で優れた結果を導きました。

ノットにおいて、最大の懸念となるのが、締め込み時です。

硬いラインは、その硬さゆえに強く引っ張りがちです。そのため、締め込み時の摩擦熱で素材強度が低下してしまう恐れがあります。一方、しなやかなラインは弱い力で締め込みが可能で、ラインを傷めにくく、必然的に強度を維持しやすくなります。締め込みのストライクゾーンが広いため、誰でも強度が出しやすいというわけです。ナノアーマーによる結束強度の高さも、輪をかけて安心を与えてくれます。

マスティフFCは、しなやかさに寄せたラインで、私の場合は主に巻きの釣りで活用しています。投げて巻いて…の繰り返しにおいて、しなやかなラインのアドバンテージが特に際立ちます。

スプールからドバッとラインが飛び出してしまうなどの、スピニングに付き物のライントラブルも軽減した、快適な使用感を味わえる新しいフロロカーボンラインです。

これまで様々なフロロカーボンラインを使い込んできましたが、ある場面では優秀なラインも、また別の場面ではやや物足りないということが少なくありませんでした。そのため、銘柄をひとつに絞るのは難しいというのが実情でした。

ところが、このマスティフFCを1年半ほどテストで使い込むことで、ようやく私の理想に叶うラインが見付かりました。ひとことで言うなら、とにかく『しなやかである』こと。それが最大にして最高のアドバンテージです。

しなやかさは、飛距離の要です。スプールからの放出が良いため、ストレスフリーにルアーが飛んでくれます。またガイドリングにラインがスムーズに吸い込まれていき、バタつくこともない。だから、普段より太めのラインを使っても、同等以上の飛距離が稼げると言ってよいと思います。

また、日々のトーナメントシーンにおいてナノアーマーによる結束強度の高さも心強く感じています。急ぎノットを組む状況も多い中で、基本性能としてノット強度が高くなるマスティフは、使いやすさとはまた別の必然的な選択として使用しています。

今までフロロカーボンに苦手意識を持っていた方でも、何ら違和感なく使うことができるライン。それがマスティフFCだと思います。