JOURNAL
秋訪れる道東
シマノトラウトコレクション2025でリフレイン賞をいただきました。仁科斎です。
賞を受賞した時の釣行やヒメマス釣りについて綴りますので、よろしければお付き合いください。
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トラウトコレクションに込める想い
釣行記の前に私がトラウトコレクションに参加する動機をお話しさせていただきたいと思います。
私は釣った魚の数だったり、大きさだったり、釣りで誰かと競い合うことが苦手です(もちろんそういう楽しみ方があるということも理解していますし、競うことを楽しんでいる方を否定するつもりはありません)。釣りは性質上どうしても魚に負荷をかける遊びで、魚が好きな釣り人であれば“釣り”をすることに多かれ少なかれ葛藤や哲学があるかと思います。そんな中、私は自分の手元にやってきた魚に「優劣」の概念を付けることに抵抗があり、釣った魚は「誰が何と言おうと自分の釣った最高の魚」という自己満足で十分だという考えが根底にあります。
シマノトラウトコレクションは優劣を競うのではなく、いわば“素敵なトラウトの見せ合いっこ”に端を発するという考えにとても納得感があり、毎回参加をさせていただいています。仮にこれが「大物トラウトダービー」だったら参加していなかったんじゃないかなぁ...と思います。(重ねてですがあくまで個人的な考えです)
ただ、競い合いには抵抗があっても、自分の釣ったトラウトの魅力ってやっぱり他のトラウト好きな人に見てもらいたいし、他の人の釣った素敵なトラウトって見てみたいじゃないですか?私にとってシマノトラウトコレクションは肩の力を抜きながら全国のトラウト好きとトラウトを見せあえる居心地の良い場だったんだなぁと今になって思います。
一足早い秋のヒメマス
さて、少し脱線してしまいましたが今回のリフレイン賞をいただいた時の釣行記です。
季節は9月下旬。道東ではこの頃を境に朝晩の冷え込みがだんだんと厳しくなり、一気に秋の訪れが加速し始めます。
10月に入ると木々も一気に紅葉し、婚姻色で赤色に色付いたヒメマスも接岸し、山も水中も見事な赤色の風景に変わります。一般に10月がヒメマス釣りの最盛期となり、湖は全国から訪れる多くの釣り人で賑わいます。
毎年ヒメマスの接岸状況を釣りをしながら追いかけているのですが、やはり10月にならないとヒメマスの姿はほとんどなく、9月は空振りに終わる日も少なくありません。
しかし、根気強く湖岸を探していれば、毎年なぜか周りより一足早くヒメマスがやってくるポイントが見つかります。この日も早朝からいくつかのポイントを周りましたが、悉く反応が無く「そろそろ帰るか」と思ったところ、沖の方で跳ねる魚影が見えました。盛り上がった背中、間違いなくヒメマス。それも成熟したオスだ。と一気に緊張感が高まります。
ハイシーズンだと見えるところにたくさんのヒメマスがいますが、シーズン前のヒメマス探しって虚無感との戦いでホントに疲れるんですよ・・・笑
選ばれたのはリフレインでした
ヒメマスの姿が見えたので、次は“勝負ルアー”として何を結ぶかです。
ヒメマスを狙う場合、私は大体スプーン7割・ミノー2割・その他1割といった感じでルアーを選びます。ルアー選びの際「レンジキープ力」「浮遊感」「軽めの重量」の3点を重要視しています。長距離を追わせて食わす「レンジキープ力」。反応範囲が狭い時に限られたスペースで効率よく魅せる「浮遊感」。一方で底を取ってヒメマスへアプローチする方法は釣果にはプラスに働きますが、ゴロタ浜が多い湖岸では非常に根掛かりしやすいため、重量のあるルアー選択とボトムを攻める釣り方は個人的には非推奨です。余談ですが、この要素を強く意識するトラウトフィッシングとして管理釣り場があると思います。私の周りでも管理釣り場経験者はヒメマスへのアプローチが上手な人が多い印象です。「いつかはワイルドトラウト」と思っている管釣りアングラーは、ヒメマスを目標にしても良いかもしれません。私の使っているタックルも管釣り時代のものです。
少し話が逸れましたがこの3つの要素、これまで渓流で使ってきた経験から、リフレイン42Sがピシャリだな。とシーズン前から思っていました。また、「トラウトコレクションのために魚を釣る」と考えてはいないのですが、「成熟したヒメマスのかっこよさをトラウトコレクションを通じて多くの人に見てもらいたい」という思いはあったため、この日の勝負ルアーは"リフレイン42S"に決まりました。
先ほどライズのあった場所を目標にキャスト。意外なほど早く魚から反応があり一投目で当たりがありました。さすが、フレッシュランはスレていなくて反応が素直です。これまたフレッシュランらしく強い引きで疾走感のあるファイトをします。魚が暴れないように慎重に寄せてランディング。お気に入りのルアーで釣れた素晴らしい魚。これまでの苦労が吹き飛ぶ瞬間です。
シャープに盛り上がった背中、真っ赤な体。ヒメマス好きな私でも特に癖に刺さる美しい魚でした。シーズン初期にここまで成熟した魚が釣れたのも幸運でした。手短に撮影を終え、まだ温かみの残る初秋の湖水の中、元居た場所の方へと帰っていきました。
続ければまだ釣れたかもしれませんが、シーズン初期の接岸状況がわかったし、素晴らしい魚に会えたのでここで納竿です。
リフレイン賞のミノーがすごいんです
大変光栄なことにリフレイン賞をいただくのはトラウトコレクション2023の時に続き2回目です。前回はミヤベイワナでリフレイン賞をいただいたのですが、その賞品の再現度のクオリティを知っていただけに嫌でも今回のリフレインの期待が膨らみます。
届いたリフレインはというと…。めっっちゃヒメマスでした!オリーブ色の頭。赤い婚姻色。特に尾柄部の濃い赤と、腹側の乱れ模様まで表現していて「ここまでやるか!」と驚きました。
そして!なんと嬉しいことに今回はリフレインの50HSと42Sの2つがあるではありませんか!どちらもめちゃくちゃかっこいいのですが、42Sの盛り上がった背中のフォームが成熟したオスのヒメマスそのもののようで特にかっこいい!担当の方のコメントが書いてあるカードも嬉しいんですよね。
プレゼントを開けた子どものように、ミノーを並べて遊んで写真を撮って...。せっかくなので昨年いただいたウロコデザイン×カーディフルアースタンドで飾って楽しませていただきました!笑
トラウトコレクション担当の皆様、素敵な賞品を本当にありがとうございました! リフレイン賞のカラーは後に追加色として製品化されるそうなので、ミヤベイワナカラーやヒメマスカラーが出来上がった際にはお手に取ってもらえると嬉しいです。
ヒメマス釣りに思うこと
さて、最後に真面目な話になるのですが...
近年道東エリアのヒメマス釣りは注目が集まり、毎年多くの釣り人で賑わっています。ハイシーズンであれば初心者でも釣りやすく、手軽に素晴らしい魚を手にすることができる釣りであることは疑いようがありません。
一方で、秋のヒメマス釣りは「産卵期の魚を釣っている」ということは忘れてはいけないと思います。魚のことを考えれば釣りをしないのが一番だけど、それでも釣りを通して魚の生態を知りたい。今しか見られない美しい魚を手に取って見たい。力強さを肌で感じたい。という願望と葛藤から釣りをすることはあると思います。私もその一人です。
しかし釣りの現場では残念ながら、見えている魚を狙った引っ掛け釣りをしている人を見かけることもありますし、SNSを開けば「○○メソッドで大爆釣!」という投稿を目にしたりします。また、湖岸の浅瀬に点在する産卵床(親魚が産卵したスポット)の上を気にせずに歩く人の姿もよく目にします。
釣りの楽しみ方や向き合い方は千差万別ですし、そういうことがダメといったルールがあるわけではありませんが、対象魚の性質を考えると無暗な数釣りや負荷の大きい釣り方をするのは少し違うのかなと思います。
私もヒメマス釣りをする以上程度の問題でダブルスタンダードですし、こんなことを言う資格なんてないのかもしれません。しかし、釣りをしながらも魚や自然に対して一定の思いやりを持つことは大切だと思います。
いつまでも素晴らしいトラウトを見て、釣って、楽しめる水辺を残していくために。
TACKLE & EQUIPMENT タックル&装備
使用タックル
ロッド:カーディフエリアスペシャル 66SUL-F
リール:12カーディフci4+ C2000SS
ルアー:リフレイン42S
ライン:ナイロン6lb
カメラ:GR3(RICOH)
※一部写真はiPhone使用
※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。