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ニジマス×雪代×GW

敏腕営業マンと申します。年間釣行日数は少なめ!釣りは上手くない!でも楽しむのは得意!SHIMANOには珍しい「ゆるい感じ」のトラウトマンです。今回の北海道遠征はGW前半、狙いはニジマス。トラウトアングラーの皆様ご想像の通り、濁りと増水に翻弄される悩ましい時期。まずは釣りが出来る河川を探し出すことから旅は始まります。

とか言いながらセイコマートの揚げ物食べ比べから旅はスタート。

十勝はさすがの激戦区だった

遠征初日。有休を使い「絶対に勝てる」はずの平日釣行、しかもサケ稚魚が絡む時期。笑いの止まらないイージーゲームだと考えていましたが、十勝はそう甘くありませんでした。

サケ稚魚がいるだろうな、と想定していたエリアに到着。雪代も少なくテンションが一気にブチあがります!事前に目星を付けていたポイントを回っていきますが、なんとまあ、先行者の多いこと。B級ポイントに行っても先行者。なんとか入ったイマイチ区間にも真新しい足跡、いやあ参りました。サケ稚魚という単語にはそれほどの魔力があるのでしょうか、さすがの激戦区十勝です。

同行者Sも私もなんとか小型にポロポロと遊んでもらえましたが、厳しい顔で宿にチェックイン。もう1つの旅の楽しみである美味しいご飯を頂きながら、翌日以降のプランを練り直します。相談の結果、サケ稚魚へ固執しないことに決めました。

日頃、ペットボトル1本を我慢して捻出したお金を奮発し、回らないお寿司。大阪で食べるよりだいぶ安いと思いますが、とてもおいしい!甘エビは羽幌産の上物!!

サケ稚魚から離れる

2日目以降、十勝の北側から広く確認していきます。GWは雪代の影響が大きく、多くの川が濁っています。良い水を探していくゲームですので、めちゃくちゃ走ります。ガソリン代は知らんぷりする事に決めました。

不思議なもので、サケ稚魚からアタマが離れると、とたんに他の川が『見える』ようになってきました。十勝はもちろん、もっと広く道東・道北の降水量や河川水位をチェックする余裕も生まれ、「この水量ならもしや」と、アタマの中で遠征行程が組み上がっていきます。

そして。十勝の北側で最初に入ったポイント、やりました。読み通りに雪代影響が少なく、釣りになります!入渓直後のプールで40中盤のニジマスをゲットです。このまま釣り下りたかったのですが、水量の多さに不安がアタマをよぎりました。経験で知っています、こういう時に欲をかくと、良くないことが起きます。撤退するのが吉です。

せっかく見つけた雪代影響の少ない良い区間。もっと釣り下りたい気持ちを、、、がまん!安全が優先です。

引水を追う

次に狙いを定めた川。何本か支流を確認していくと、とある支流の上流部から、ちょうど運良く濁りが澄みはじめています。この支流の引水を追っていき、本流へ澄んだ水が馴染んでいくタイミングを射止めることが出来れば、、、!

上記の支流が本流に合流したその下流、狙ったポイント付近で竿を出しながら観察すること1時間、川がゆっくりと澄んできました!核心の区間にリフレイン45XSを投げ込んでいきます。するりと中層以下まで入ったかな?という頃合いで優しくリフト、そしてフォール、すぐにモゾっという違和感。合わせると太い流れに乗って下流へ力強く走り出しました!明らかに重い!大物を確信し、丁寧にファイト開始です!

いやあ、強い魚です。竿はエクストリーム71。「フレックス」な竿の曲がり、そして優しく確実に復元してくる力に頼らせてもらい、魚を怒らせないよう優しくゆっくり、しかし確実に、じわじわと寄せていきます。

足元まで寄せて来てびっくり!ニジマスではなくブラウン!?ローリングや印象的な首振りは無く、ひたすら走ってくれたグッドファイターで、とても楽しいファイトでした。

太さ、アタマの大きさがすごい!もう少し良い撮影場所は無いかな、と魚から目を離した一瞬でバシャバシャ、、、本流の太い流れに帰っていきました。

ライバル達に挑むか?大雨・吹雪に挑むか?

良い魚が釣れてニコニコ出来たのも束の間、突然の大雨。予報では1-2ミリの雨でしたが、これは10ミリを余裕で超えています。雨の様子見もかねてラーメン休憩としました。

お腹も気持ちも温まり、雨が降る中めげずに竿を振りますが反応が無い。さらに気温がどんどん下がってきて、雨は吹雪になりました。「なん、だと!?」私はいつからGWには雪が降らないと錯覚していたのでしょうか。そう、ここは北海道の山間部、自然相手の遊びではこんなこともあります。

伝わりにくいかも知れませんが、めちゃくちゃ吹雪いています

大雨で川は濁り、外気温は氷点下。さあ、ゲームをどう組み立て直すか。これもまた楽しい時間です。各指標を見てみると、サケ稚魚が絡む平地のエリアは雨の影響がほぼ無い様子。人は多いのでしょうが確実に釣りにはなるでしょう、エリアを戻すべきか悩みます。

考えた結果、この雨と氷点下がライバル達を遠ざけたとポジティブに捉え、大雨+吹雪に見舞われているこのエリアに残る選択をしました。

高難易度ゲーム

濁りの少ない川を探し出し、氷点下で活性の下がった魚に口を使わせていくという「やりがいのある」ゲーム。想像以上に難しく、釣りになる川にたどり着いても水温が急に下がったのか、なかなかバイトが出せません。

ここから魚にたどり着くまでの楽しいプロセスを書きたいところですが、どうやら筆が走りすぎたようです。色々なドラマがありましたが割愛しまして、、、以下写真にてお届け致します。

リフレイン50HSのハーフベイトが大活躍。サケ稚魚を意識して導入しましたが、サケ稚魚が絡まないエリアでも良い魚を引っ張ってくれました。
ヒレのコンディションが抜群。厳しい中で出てくれた1本、この満足感は染みます。
リフレイン50HSのハーフベイトは本当に良く釣れました。ホロの幅だとか色合いだとか、このカラーへのこだわりは企画者に語ってもらいましょう。
最高のロケーションで巨大ニジマスを盛大にバラした同行者S。
まったく別のエリアにて同行者Sが急に連打開始!引水にアジャストできたようで、魚の反応がピュアでした。
難易度の高いゲームに挑み切った後は、体の温まるスープカレーです。もちろんトッピングは手加減なし!

タイミングと道具

遠征最終日。さんざん走り回り、たくさんの川を見てきた中で、どうしてもこのタイミングで入り直したい川がありました。同行者Sを拝み倒し、朝から100キロ以上走ります。

2日前にアタックした際は1匹もニジマスからの反応は無かった川です。1度は「負けた」川ですが、その時に肉眼で確認した水色、その後の水位変化、2日前から安定した気温。きっと今が良いタイミングのはず。魚を釣りたい私は、実績ポイントよりも川ごとのタイミングを優先します。

とあるミノーをクロスに投げ、少し潜らせました。引きすぎないように注意し、かつ余計なアクションも加えず、ルアー本来の動きを信じてスイングさせていきます。良い感じのヨレにルアーが出会ったようで、引き抵抗が軽くなったな、と思った矢先のバイト!良いダッシュです、竿が一気に絞られます。走る走る、くうー、元気すぎ!!

竿に助けてもらいながら上がってきたのはパーフェクトボディのニジマス。見てくださいこの尾びれ!もうね、満足です。

ここで少し、モンリミ77Lの紹介をさせてください。シマノのトラウトロッドの中においては異質な「フレックス」な竿です。重たく押しの強い流れの中をニジマスが走り回っても、魚とケンカせずに受け止め、隙あらばジワジワ復元して寄せてきてくれます。スロージギングやエギングロッドのイメージ、と書いた方が伝わる方はいらっしゃるかも知れませんね。などとあまり「勝手なこと」をしゃべっているとロッド企画のアプレンティスさんに怒られそうなので、ここら辺で筆を置きますが、この77Lという番手、カーディフNX、ネイティブスペシャルでも用意されています。素材や製法が違うので素振りした際の印象は異なりますが、『フレックス』な曲がりは近いものがありますので、是非お手に取って頂けますと嬉しい限りです。

ファイトスタイルは人それぞれです。「強い」竿で魚を止めたい派の方も多いと思いますが、私自身は竿全体を曲げ込み、魚と対話しながらファイトしたい派です(正直に吐露しますと、魚をコントロールする技術に自信が無いので、バレないように竿に助けてもらいながらファイトを楽しんでいる、というのが本当のところですが笑)。

今回の遠征もタイミングに恵まれ、自分に合った道具に助けてもらいながら楽しむことができました。美味しいご飯も食べれたし、ケガもなく無事に終了。いやあ良い旅でした。北海道も年々釣れなくなっていますが、またこりずに遊びに来たいと思います。それでは皆さま、良い釣りを!

帰宅後はルアーをしっかり乾かし、フックのコンディション確認と交換作業です。これがまた楽しく、気持ちはすでに次の遠征へ飛んでいます。魚を釣るだけが『釣り』じゃない。その前後も楽しめる。まったくもっていい趣味です。

TACKLE & EQUIPMENT タックル&装備

使用タックル

<渓流域>
ロッド:24ストリームプレミアムS54SUL
リール:19ヴァンキッシュC2500SXG
PE:ピットブル8+ 0.8号
リーダー:ナイロン8lb(他社品)
ルアー:リフレイン50HS、リフレイン45XS、フリューゲルフラット70F/70S

<中流域>
ロッド:エクストリーム71、モンスターリミテッド77L
リール:23ヴァンキッシュ2500SHG
PE:ピットブル8+ 0.8号
リーダー:ナイロン12lb(他社品)、エクスセンスリーダーEXフロロ12lb
ルアー:リフレイン45XS、フリューゲルフラット70F/70S、MLバレット93F、ザンバーノ95SP、秘密のミノー

<ウェア>

<渓流域>

<中流域>

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