JOURNAL
早春、北海道十勝の渓で美麗な虹鱒との出逢い・・・

はじめまして!サポートアングラーの米澤です。北海道の渓流や湖でトラウトフィッシングを専門に活動しており、トラウトフィッシングのガイドも務めています。
「ヨネ」と呼んでいただけると幸いです!
この度、光栄なことにトラウトミーティングで執筆させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。
今回は、早春の十勝で虹鱒を狙った釣行について綴ります。
釣りの前に食料調達!?
4月中旬、とても晴れていて気持ちが良いのですが、春の北海道は気温がまだ低く、この日も朝の気温は6度。
山には残雪と新緑が素晴らしいコントラストを描いており、僕の大好きな十勝が誇る絶景です。

毎年この時期に訪れる渓流。もちろん魚を釣りに来てはいるのですが、この時期の北海道の楽しみはもう一つあります。
そう「山菜採り」です。
この渓には適度に陽当たりが良い斜面がいくつもあり、そこに自生する行者ニンニク(通称:ネギ)がとても美味しいのです。
この日もジップロックと小型のナイフを携帯して、釣りの前に妻と一緒に我々の食料も同時に確保。
まさに一石二鳥です。
北海道の渓流アングラーの多くは、この時期にネギ採りと釣りを両立させているのです!(予想)
そして入渓後、すぐにネギを発見!太く、葉が開ききる前の状態のものが匂いが強く一番美味しく感じるため、僕はその良型を見つけるたびに妻に自慢するのですが、負けじと妻も良型ネギを見せつけてきます(笑)。
・・・調達もほどほどに、スタートフィッシング!


今年初めての渓、雪代の状況が釣果を左右する
入渓後、まずは川の流れと濁りを確認します。
雪の少ない地域にお住まいの方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、この時期の北海道では、冬の間に降り積もった雪が解けた水(いわゆる雪代(ゆきしろ))が流れ込むため、多くの河川が増水し、濁りで釣りができる場所は限られてしまいます。
幸いなことに十勝地方ではちょうど雪代が落ち着きはじめ、この川も水量が多いものの水は澄んでいて釣りができる状態でした。
川辺には新緑も芽吹き始め、歩いているだけでもとても心地がよく期待に胸を膨らませながら、川を遡行していきます。


早い流れに負けない!小粒で頼りになる相棒リフレイン
この日は流れが速く水量も多かったため、通常のシンキングミノーでは流れに負けてしまい、うまくルアーコントロールができません。
そこで、高比重かつハイレスポンスな「リフレイン45XS BOTTOM Spec」をチョイスしました(リアのみワンフックで使用)。
有望なポイントを丁寧に探りながら遡行し、川底が岩盤エリアになっているポイントへ差し掛かりました。
岩盤にはスリット(裂け目)が多く、深くなっているので魚が隠れるには絶好のポイントです。
しかし、スリット付近は流れが速く重そうです。

スリットの始点よりもやや上流側へルアーをキャストし、スリット付近で一気にフォールさせて送り込み、縦のアクションで魚を誘います。
これは、小粒で高比重であるリフレイン BOTTOM Specならではの攻め方で、合わせてエクストラハイギアであるカルカッタコンクエストBFS XGでこそ成り立つメソッドです。
この一連のキャストを繰り返すこと3投目。
スリットの終点あたりでガツンと引っかかるようなバイトがありました!
急いで下流側へ回り込み、無事にランディングして勝負あり。
長い冬を乗り越えてもまだ魚体に錆が残る、今シーズン初の春らしいレインボーです。
天気が良いことも相まってとても綺麗でしばし観察。この時間がなんとも至福のひとときなのです。


その後もコンスタントに釣れ続け、脱渓直前にはこの日最大となる45センチのレインボーを釣り上げました。
こちらは「リフレイン50HS」での釣果。目標地点まで歩ききったため満足しこの川を後にしました。


ちょっと寄り道。おかわりレイクフィッシング
渓流釣行の帰り道、少し時間があったので、調査も兼ねて近隣のダム湖へ訪れました。
少し時間があると、ゆっくりするわけでもなく、つい別の釣り場へ足が向いてしまうのが僕の悪い癖なのです(笑)。
山間のダム湖はまだ冬の装いで、背景の山々には残雪が多く残り、この日も時折雪が降るような天候でした。
そのお陰か広いフィールドには僕ひとりで、大自然を独り占めでした。

出るか!?マッチザベイトでモンスター狙い
このダム湖では、今の時期になるとベイト(ワカサギやウグイなどの小魚)が産卵のため岸寄りするため、広いフィールドであってもロングキャストは必要なく、岸際でも魚からのコンタクトがまずまず得られます。
選択したルアーは「ウインドリップスティック 90S ジェットブースト」。
多少サイズ感は異なるかもしれませんが、マッチ・ザ・ベイトを意識して「コザカナベイト」カラーを選択しました。
小川が流れ込むインレット付近から、流れに沿ってルアーを投入。流れに乗せてラインを送り込み、25メートルほど出たところで、あまり沈めすぎないようスローに巻いていきます。
すると、早速のファーストヒット!
期待が高まりましたが、釣れたのは25センチほどの小型サイズでした。

その後も同じパターンでかなりのヒットがあり、数釣りを楽しめましたが、待ちわびたモンスターサイズとの出会いは叶わず、タイムアップ。
とはいえ、完全にマッチ・ザ・ベイトの釣りが成立しており、ほぼワンキャスト・ワンキャッチ状態。
狙い通りといえばそうなのですが、もう少し時間があれば・・・と、少し悔しさが残ります。

その後はお決まりの十勝のソウルフード「インデアンカレー」を食して帰路につきました。
今年もこの調子で、さまざまなフィールドへ出かけ、最高の魚との出会いを追い求めていきたいと思います。

TACKLE & EQUIPMENT タックル&装備
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ロッドカーディフ ストリームプレミアム
B54UL、カーディフ
ストリームプレミアムB60UL -
リールカルカッタコンクエスト
BFS XG LEFT -
ルアーリフレイン45XS BOTTOM Spec
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ルアーリフレイン50HS
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ルアーウインドリップスティック 90S ジェットブースト
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ウェーダーDSストレッチウェーダーPRO
Z ソックス -
シューズジオロック
ウェーディングシューズPRO
カットピンフェルト
カメラ:insta360 Ace pro2、iPhone16pro
※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。