ボトムスレスレを攻める設計手段としてのリップレス化

NINA 120S
  • SURF
INSTRUCTOR

堀田 光哉Mitsuya Hotta

今回開発しているリップレスミノー。

リップレス化の目的が、河川シーバスで用いられるような「水面直下を探る」ためではなく、サーフにおいて狙うべきレンジ「ボトムスレスレ」を攻めるためであることを、前の記事にてお話しました。

今回は、そのメカニズムについて詳しくお話します。

通常のミノーは安定した泳ぎ。
反面、ボトムへのコンタクトはハード。

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通常のミノーとリップレスミノー。
決定的に違うのが、ボトムにコンタクトさせた後の挙動です。

通常のリップレスミノーは、泳ぎが安定している反面、いちどボトムにコンタクトした後も絶えず潜り続けようとします。

「ゴリゴリゴリ」とボトムコンタクトを続けるこの状態。

堀田氏曰く「ボトムを掘っている」この状態では、地形変化も分かりづらく、ボトムスレスレのレンジも外します。

リップレスミノーは、ボトムコンタクトの衝撃を適度に逃がす

NINA 120S

一方でリップレスミノー。

通常のミノーに比べ、ボトムへコンタクトした際に姿勢を崩しやすい特徴があります。
いわば、リップへの衝撃をボディ全体が逃がすような動きをします。

これにより、ボトムを掘り続けることはなく、ボトムスレスレを水平姿勢でトレースすることができます。

単に、ターゲットの捕食範囲に近いというだけではなく、隆起している部分では、再度ボトムコンタクトしてくれるので、地形変化が分かりやすい、という副産物もあります。

「ジェットブーストのバネの強さ」も、ボトムスレスレを引くためのキモ

NINA 120S

シマノ独自の技術「ジェットブースト」

実は、このジェットブーストのバネの強さにも秘密があります。

このルアー、バネの強さをかなり弱めに設定しています。

泳ぎ出しに必要なギリギリの反発力を確保しつつ、可能な限り弱めのバネにしています。

これは、ボトムコンタクトの際に姿勢を崩しやすくなるように、つまり、ボトムコンタクトの衝撃を逃がしやすくなるように意図した設計です。

リップレス化とジェットブーストの合わせ技により、「ボトムスレスレ」をトレースできる性能を実現しています。