2024/08/21
コラム
山本啓人が語る、STLシリーズの魅力
「いい偏光グラスを使えば、見ることが楽しくなる」
STLシリーズに対するシマノの想い、そしてフレームとレンズへのこだわりを紹介した前編。後編では、偏光グラスを長年愛用している山本啓人インストラクターに、同シリーズの魅力について語ってもらった。
まず、偏光グラスを選ぶポイントについて。「大事なのは2つ。一つは見たいものが見えるかどうか。海の変化や魚、ベイトなど、その時々によって見たい対象っていうのは変わっていくからね。もう一つは、目をしっかり守ってくれること。目が焼けるってほんとにしんどいし、頭痛の原因にもなる。いらない光をカットして目を保護してくれることがすごく重要。」。
フレームについては、次のように述べている。「種類が選べるようになったのがいいですね。船上で風が強いときは8カーブのスポーティーモデル、タウンユースでは4カーブのボストンモデル、みたいな感じで使い分けできますから。僕はボストンが一番好き。おしゃれだし、街中でも使えるのでイチオシです。使ってみていいなと思ったのは、レンズ面積が広くなったことで視界の中にフレームが入ってくる感じが減ったこと。陰になったり、視界が狭くなったりするストレスが抑えられた気がする」。
レンズのカラーにも彼独自のこだわりがある。「偏光グラスって、光はカットするけどその分視界が暗くなるものがある。僕はそれが好きじゃなくて。掛けてるのに明るい!って感じられるカラーが好き。(STLシリーズのなかで)一番それを感じられるのは『イーズグリーン』。いらない光が目に入るのを抑えてくれつつ、視界はしっかり明るいのが気に入っています。時間帯やシーズン、天気によってカラーを変えれば、目に入る光の量も調整できます。朝から晩にかけては段々と薄い色に変えて、夏や晴れた日は濃い色、冬や曇りの日は薄い色を選ぶ。そういう工夫で、目の疲れが全然違ってくる」。
「『イーズグリーン』は明るくて自然。夕マズメだとこれがおすすめ。濃い色の『ラスターオレンジ』は、シルエットをしっかり捉えられる。ウィードの有無とか、しもり、水中の岬の変化を見たいときにいい。日差しが強い夏だと、一日中掛けてることも多いかな(山本インストラクター)」。
ジギングの“レンズ論”も興味深い。「一日かけてやる釣りなので、時間帯や光量に合わせて使い分けできるように複数持っておくのが理想的。もし一つに絞るとすれば、 いろんな変化が見られるバランスタイプがおすすめ。ナチュラルだけど水中のなかの変化が分かりやすい『トゥルービュースポーツ』か、全体を明るくクリーンに見せてくれる『イーズグリーン』かな。 ジギングは、自然体のものを見続けるので、長時間でも目が疲れにくいものがいいと思います。でも最終的には、自分が掛けてみて気持ちが明るくなるものを選ぶのがいいんじゃないかな。いい偏光グラスを使えば気分まで変わってくるし、見ること自体が楽しくなる」。
「『トゥルービュー』は一番自然、目が疲れないから僕は大好き。『トゥルービュー スポーツ』は、よりコントラストがくっきりして、ものの色がそのままきれいに見える。(山本インストラクター)」。
オーダーメイドがつくり出す、
「一気に世界が変わる感じ」
大阪市生野区にあるTALEXショールームでは、STLシリーズのフレームを購入することで度付きレンズを作ることができる(※)。視力測定やフィッティングサービスも無料で受けられるため、視力や顔幅に合わせたオーダーメイドの偏光グラスが手に入る。
※全国のシマノ取扱店舗では、度なしタイプのみ販売しています。度付きレンズへの変更および視力検査やフィッティングなどのサービスは対応していません。
乱視が気になり始めたという山本インストラクターは、ボストンモデル(STL501)のフレームに合わせて度付きレンズを新調。「自分は視力がいい方だと思ってたんですが、今回調整してもらったレンズを付けると一気に世界が変わった感じがした。ほんとに感動ものですよ。目がいい人でも、年を重ねると衰え始めている部分が少なからずあると思うので、一度試してほしい。『視力が悪い』っていうのも、近視や乱視、老眼とか、いろんなものが重なっている。目がいい・悪いだけの一言で片付けちゃだめだなって、すごく勉強になりました」。
STLシリーズが目指した「ノイズのない掛けごこち」。その良さをより引き出してくれる、オーダーメイド体験もぜひ味わっていただきたい。