【東京湾チニング】チニングの新境地へ / NEW ブレニアスXR
ショアとボートという2つのフィールドに拡がるテクニカルソルトゲームターゲット“クロダイ(チヌ)・キビレ”。常に変化し続けるフィールドを攻略するために厳選された「Brenious XR」のラインナップは、敢えて形容するならば王道と覇道。ベーシックなモデルはその性能を高め、アングラーの策によって釣果を絞り出すアイテムを併せ持つ。新たな「Brenious」の歴史がはじまる。
【東京湾チニング】チニングの新境地へ / NEW ブレニアスXR
新生ブレニアス始動。 / ブレニアスXR・ライズジョイント75F
熾烈を極める全国のチニングゲームを攻略するために。ショアとボートという異なるフィールドで活躍するチニングのスペシャリスト達の思想をカタチにしたブレニアスXRが誕生。個性派集団が紐解く新たな戦略は、例えるならば王道と覇道。釣果主義のゲームを開進させる「新生ブレニアス」ここに始動。
「ブレニアスXR」は、シマノブレニアススタッフの黒田健史、家田成大、川上靖雄の3人の感性を取り入れながら、その個性を磨き上げた。オカッパリからボートゲームまで、人気と共にハイプレッシャー化するチニングの世界において、新たな可能性を追求できる個性的なラインナップを展開。
「ブレニアスXR」は、ブランクスの素材に「スパイラルXコア」と「ハイパワーX」を採用。「スパイラルXコア」では、高強度樹脂を用いたカーボンテープで、ブランクスを左右から巻き上げることで、曲げ、ネジレ、つぶれなどあらゆる方向に対して高強度化を追求。そのブランクスの最外層をカーボンテープでX状に巻き上げる「ハイパワーX」で締め上げることで、ロッドの曲がりが釣り人の意図する方向性を保持し、パワーロスを防いでブランクスが持つ本来の性能をフルに発揮。
グリップにはブレニアスチームたっての譲れない要望として上位機種XTUNE譲りの「カーボンモノコックグリップ エッジタイプ」を採用。リアグリップをカーボン一体成型の中空構造にすることで、一般的なEVA素材やコルク素材を用いた場合よりも大幅な自重の軽量化を実現している。自重の軽量化は高感度を生み出すことにもつながり、かつてないほどの情報伝達力を実現。エッジをきかせた真円形状のデザインは、握り込んだ時に指が引っ掛かりやすく、キャスト精度や飛距離の向上をサポート。
ガイドには強靭かつ軽量なチタン素材を用いた「Xガイド3Dチタン」を搭載した。独自の冷間鍛造技術で生み出されることで、段差やエッジがないのが特徴。さらに3Dテクノロジーにより計算された傾斜角度により、糸絡みを抑制しながらもスムーズな糸抜けを実現。強風や向かい風といったアングラーにとって不利な条件下でも高いトラブルレス性能を有する。またコンパクトサイズであるため、ラインとブランクスの距離が近づき、細かいアタリでも明確にアングラーの手元へ伝達する。
スピニングモデルのフロントグリップには「サイドスライスコンパクトグリップ」を採用した。これはグリップを握り込んだ時に指が回るエリアをカットした仕様。これにより軽いロッドがさらに握りやすくなり、ロッドを立てて構えるスタイルでは保持がしやすくなる設計。ボトムを繊細に探りたい時にはルアーの操作性が高まり、アタリが少なく厳しいシチュエーションでは、即アワセでフッキングを決めに行くような使い方が可能となる。
B72ML
Plugger’s Bait casting
インストラクター : 黒田 健史
「チヌトップにおけるキャスト、操作、ファイト中のロッドワーク。そのすべてをアップデートする懐刀のようなベイトタックルです。」
水面を割る痛烈なバイトの虜となったプラッガー達に捧ぐ、驚きの操作性を備えたプラッギングベイトモデル。ストラクチャーへタイトに寄り添うクロダイをハードベイトで振り向かせるためには、精度の高いキャスト、ラインメンディング、トレースコースコントロール、その全てが重要。「B72ML」通称“ナナニベイト”はブレニアスが提案し続けてきたハードベイト専用機ショートスピニングモデルの性能そのままに、ベイトタックル仕様にファインチューン。トップウォーターの連続アクションを快適にするハードティップ&ショートグリップ仕様で驚きの操作性と軽量化を実現。
B74ML-S
Bottom tracer
インストラクター : 黒田 健史
「もちろん場所は選びますが、5g前後のシンカーを使用してボトムに引っ掛からないギリギリのセッティングが喰わせの秘訣です。」
セミロングソリッドティップとハードバットの剛性のギャップで生み出す表現力豊かなファストテーパーモデル。適度にハリのあるティップでボトムを躱しながらトレースするというフリーリグの基礎に疑問を呈し、ネガカリ回避性能の限界を狙ったセッティングが特徴。その効果は大きく振れるティップを信号として強く手元に伝えることで生み出される「ボトム感知能力」。ショートバイトなどの難しいアタリも喰い込み具合を感じ取り、確信を持ったアワセを決めることが可能に。
B76ML-S
Fundamental 76 -Casting-
フィールドテスター : 家田 成大
「僕がフルシーズンクロダイを追っかける中で、できない事が無いロッドって非常に重要なんですよね。」
基本性能とフッキング精度を磨き上げた不朽のユーティリティベイトモデル。飛距離と操作性のバランスに長けた“ナナロク”ベイトモデルはチニングの中軸を担うアイテム。ベーシックスペックとして追求したのは、アングラーに求められる操作の全てを快適にする基礎となるスペックの深化。ストレスないロッドワークを可能にする軽さはもちろん、喰い込み性能と操作性のバランスを追求したローテーパー高弾性ハイレスポンスソリッドティップが特徴。チニングの難所と言われる小突きバイトや、地形変化も視覚的に判別しやすいビビッドホワイトのカラーリングが本命の深いバイトを逃さずキャッチ率アップに貢献。
S72L+-S
Unfair the finesse
インストラクター : 黒田 健史
「チニングはフリーリグだけではないというメッセージを込めました。ある意味僕はこれが釣りとしては王道じゃないかなと思っています。」
競技者が求めた異端のフィネスチューニング。高性能魚探でそこに居るのは分かっているが、口を使わない。バイトはあるが、スッポ抜ける。年々熾烈を極めるクロダイとのタクティクスは、新たなステージへと進みつつある。ワームサイズ、シンカーサイズ、フックサイズ全てをアジャストして喰わせるためにフィネス領域の提案がこのショートレングスL+パワー。単に小型のターゲットを狙うのではない。指先の延長線としての操作をメインとし、チニング業界では未開のモノとされるアンダー3gのリグの世界へ。
S76ML-S
Fundamental 76 -Spinning-
フィールドテスター : 家田 成大
「向かい風などの厳しい状況で、無理にベイトタックルを使う必要はない。スピニングモデルだから得られる安定した飛距離とトラブルレス性と、落とし込み釣りのフリーフォール性能は替えが効かないよ。」
基本性能とフッキング精度を磨き上げた不朽のユーティリティスピニング。小場所でのフリーの落し込み精度、強風や向かい風などのトラブルを考慮するとクロダイを狙うスピニングタックルは引き続き欠かすことの出来ないアイテム。スピニングベーシックスペックである“ナナロク”に求めたのは、アングラーに求められる操作の全てを快適にする基礎スペックの深化。ストレスないロッドワークを可能にする軽さはもちろん、喰い込み性能と操作性のバランスを追求したローテーパー高弾性ハイレスポンスソリッドティップが特徴。チニングの難所と言われる小突きバイトや、地形変化も視覚的に判別しやすいビビッドホワイトのカラーリングが本命の深いバイトを逃さずキャッチ率アップに貢献。
S810ML/M
Urban beam
モニター : 川上 靖雄
「東京湾の河川でクロダイを広く探るために、かつてはシーバスのZOOMロッドを使用していましたが、飛距離と調子設計をアップデートしたXRにすっかり変わってしまいました。」
タフコンディション化するアーバンショアチニングで釣果を出すために生まれたレーザービームスペック。ハイプレッシャー環境でも確実にクロダイに辿り着くために、足で稼ぐショアゲームに求められるのは「飛距離」という多次元的アプローチ。先行者が届かなかったポイントを攻略しフレッシュな1匹を連れてくる。これが攻めのロングモデル「S810ML/M」のコンセプト。ロングレングス設計にありがちなダルさを3ピース構造で払拭し、フリーリグやバイブレーションといったチニングのベーシックスタイルに適したMLパワーの操作感を“ハチテン”レングスで実現する「ティップML、バットM」設計。高感度化とフッキング精度向上にも貢献。
スピニングモデル
ベイトモデル
黒田 健史 KENSHI KURODA
このロッドで関わらせて頂いたモデル中でも、特に個性の強いロッドが「S72L+-S Unfair the finesse」のモデルです。私の場合は浜名湖でのトーナメントにも参加するのですが、近年はチニングの人気が高まるのに伴ってハイプレッシャーな状況になることも増えてきました。そんな時でもこのロッドでなんとか1匹を掴み取りたい。そんな思いのこもったロッドで、フィネススタイルというチニングでは個性的な釣り方が展開できるモデルになっています。操作のやりづらい軽量なリグでも思い通りに操れて、クロダイの強烈な引きにも余裕を持って対応できる設計です。フィネススタイルという釣り方は、クロダイの分野ではまだまだ未知数な部分も多い釣り方ですが、これからきっと必要性が高まるだろうと考えています。クロダイ釣りの分野で新たな可能性を探求したい、さらには一筋縄ではいかないクロダイを攻略したいという方には、ぜひ手にとってその使い心地を確かめていただきたい1本です。
家田 成大 SHIGEHIRO IEDA
私は「B76ML-S Fundamental 76 -Casting-」と「S76ML-S Fundamental 76 -Spinning-」のモデルの制作に関わらせていただきました。この2つのロッドに共通する特徴が、基本性能を磨き上げたベーシックなモデルであるということ。チニングに求められる要素をボートでもオカッパリでも高次元で体感できるロッドに仕上がっています。またこの2つは表記こそ同じではありますが、ベイトモデルに比べてスピニングモデルの方が、ほんの少しだけライトリグがやりやすい設計になっています。これはスピニングモデルをメインに使用することを考慮した場合、自ずと軽いルアーを使うことが多くなることを見越したためです。もちろん、基本的なルアーの操作性や、ここぞという時に必要なパワーが不足しているというようなことはありません。皆さんが足を運ぶ釣り場の特徴やその日の戦略に合わせて、それぞれを使い分けながらチニングを楽しんでみてほしいですね。
川上 靖雄 YASUO KAWAKAMI
こちらのロッドに関して、私は「S810ML/M Urban beam」のモデルの制作に関わらせていただきました。このモデルは、ロングレングスを活かした設計が特徴で、まさにショア専用モデルと呼べるロッドです。特に8フィート10インチというレングスはシーバスロッドにも多い長さですが、こちらはチニング専用設計の要素をしっかりと盛り込んでいるのがシーバスロッドとの違いです。特に大きく異なるのが、ルアーの操作性の高さで、トップウォータープラグでのドッグ&ウォークや、リグを駆使したボトム中心の釣りが高次元で行えます。シーバスの場合だと巻きが主体の釣りになりがちなので、本格的にショアでチニングを楽しむことを考えると、このルアーの高い操作性は大きなアドバンテージになるはずです。使い心地としては、ティップは繊細でありながら、強いバッド部分が力強いフッキングとパワーファイトを可能にしてくれます。特にこのロッドは長さを活かした遠投での攻略が得意なので、遠くでヒットしたとしても、しっかりとそのフッキングパワーを伝達してくれました。これまでシーバスロッドでショアのチニングを楽しんでいた方も多いと思いますが、やはり専用設計のロッドの恩恵は大きく、これまで以上に本格的なチニングが楽しめると思います。その違いはぜひみなさんが手にとって釣り場で実感していただきたいですね。
リールを取り付けた際に、指当たりが影響しない部分に肉抜きを施した軽量リールシート。
トリガーの高さも抑えることで、キャスト後の握り替えもスムーズに行える。
また、グリップにはコルク素材を採用している。
※ベイトモデルのみ
ホールド性を高めた軽量・高感度のリールシート・パーフェクションシートXTを採用。段差がなく、軽く握るだけでガッチリと決まるグリップ感に加え、カーボン強化素材CI4+ならではの振動伝達率の高さにより水中の様子をリニアに伝達。また、グリップにはコルク素材を採用している。
※スピニングモデルのみ
グリップを握り込んだ時に指が回るエリアをカットした仕様で、ロッドを立てて構えるスタイルで保持がしやすくなるのが特徴。アタリが少なく厳しいシチュエーションでも、即アワセでフッキングを決めに行くような積極的なスタイルをサポート。
※スピニングモデルのみ
カーボン素材を用いた中空構造のグリップ。自重の軽量化がロッドの高感度化にも貢献している。また握り込んだときに指の引っかかりを作るエッジ形状により、キャスト精度が向上し、飛距離アップもサポート。
ガイドはブランクスの性能を最大限に発揮させるための重要なパーツ。Xガイドはシマノならではの冷間鍛造技術と3Dテクノロジーで成形したチタンフレーム一体構造。軽さと強さを兼ね備え、計算された角度と形状によりトラブルレス性能とスムーズな糸抜けを両立する。また、ガイドフットを極力短くすることでスムーズかつ美しいベンドカーブを描き、ブランクスの持ち味を余すことなく引き出す。
高強度素材の採用で進化した、次世代の基本構造。
シマノ独自の設計・製造方法により、曲げ、ネジレ、つぶれなど、あらゆる方向に対して、さらなる高強度化を徹底追求。ロッド性能を根幹から高めるシマノ独自の基本構造スパイラルXに、ナノアロイ®テクノロジーにより実現した高強度樹脂を用いたカーボンテープを使用。選りすぐりの素材でさらなる高強度化を実現しました。一般的な構造との比較で、ネジリ強度1.4倍、つぶれ強度2.5倍を達成(当社比)。さらにスパイラルXとの比較でも、ネジリ強度10%アップ、つぶれ強度15%アップを達成(当社比)しました。
※ ナノアロイ®は東レ(株)の登録商標です。
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本来のロッド性能を引き出すシマノオリジナルガイド[Xガイド]。
ロッドメーカーの観点から生まれたXガイドは、ブランクスが備える潜在能力を十二分に引き出すために誕生しました。軽さ、トラブルレス、キャスト性能を高次元に融合させたシマノオリジナル高性能ガイドです。
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感度の基準を変えた中空構造が生んだ軽さと高感度。
リアグリップをカーボン一体成型で中空構造化するという革新的なアイディアで、あらたな高感度ロッドの歴史を創り上げたカーボンモノコックグリップ。従来にない情報伝達力を獲得し、かつてない軽さと感度を獲得しました。
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キャスト時やファイト時に発生するネジレをさらに抑え込む強化構造。スパイラルXの最外層、あるいはカーボンシート縦横交差構造の上からカーボンテープをX状に締めあげていくのが特徴。これにより、ロッドの曲がりが釣り人の意図する方向性を保持し、ブランクスが持つ本来の性能がフルに発揮されます。
掛け調子のためのティップ。小刻みなリグの操作に追従しながら、アタリがあれば速攻で掛けられるクイックレスポンス。積極的に感じて掛ける攻撃的なスタイルに対応。
カーボン繊維によって強化したシマノ独自の素材CI4をさらに進化させたCI4+。従来樹脂と比較してより軽量で高い強度を備えているのが特徴。
※ハイレスポンスソリッド:B72ML、S810ML/Mを除く
品番 |
全長(ft.) |
全長(m) |
継ぎ方式 |
テーパー |
継数(本) |
仕舞寸法(cm) |
自重(g) |
先径(mm) |
ルアーウェイト(g) |
適合ラインPE(号) |
グリップタイプ |
リールシート位置(mm) |
リールシートタイプ |
カーボン含有率(%) |
本体価格(円) |
商品コード |
JANコード |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
B72ML | 7'2" | 2.18 | 並継 | RF | 2 | 112 | 90 | 1.6 | 4-18 | 0.6-1.5 | カーボンモノコック | 242 | DOWNLOCK | 99.3 |
36,500円 |
378439 | 4969363378439 |
B74ML-S | 7'4" | 2.24 | 並継 | FF | 2 | 115 | 100 | 1.1 | 3-18 | 0.5-1.2 | カーボンモノコック | 276 | DOWNLOCK | 99.5 |
37,500円 |
378538 | 4969363378538 |
B76ML-S | 7'6" | 2.29 | 並継 | F | 2 | 117.5 | 96 | 1.3 | 4-18 | 0.5-1.2 | カーボンモノコック | 300 | DOWNLOCK | 99.3 |
38,000円 |
378569 | 4969363378569 |
S72L+-S | 7'2" | 2.18 | 並継 | FF | 2 | 112 | 93 | 0.9 | 2-14 | 0.4-1 | カーボンモノコック | 308 | UPLOCK | 99.3 |
36,000円 |
378583 | 4969363378583 |
S76ML-S | 7'6" | 2.29 | 並継 | FF | 2 | 117.5 | 96 | 1.3 | 4-18 | 0.5-1.2 | カーボンモノコック | 328 | UPLOCK | 99.2 |
38,000円 |
378644 | 4969363378644 |
S810ML/M | 8'10" | 2.69 | 並継 | F | 3 | 95.5 | 112 | 1.6 | 5-21 | 0.8-1.5 | カーボンモノコック | 373 | UPLOCK | 98.9 |
40,500円 |
378866 | 4969363378866 |
※リールシート位置:アップロックは竿尻からリールシート前部固定フードまでの長さです。
※リールシート位置:ダウンロックは竿尻からリールシート後部固定フードまでの長さです。