ソアレ リミテッドが新しくなりました。やっぱり「リミテッド=感度にこだわる」その点を徹底的に追及しています。
私の考える感度は3つあります。ひとつ目は代表的な魚のアタリを感じる感度で、いわゆる反響感度といわれるものです。2つ目は流れやラインを伝わってくるリグの重みなどといわれる情報把握感度、3つ目がいわゆる操作感度で、ルアーがどのように動いているかを自分が感じ取って喰わせのタイミングを作る場合などに必要な感度です。ソアレ リミテッドはこの3つの要素をきっちりと理解したうえで、究極の感度を目指して作ったロッドです。
究極の感度を実現するために、とにかく軽く仕上げることを突き詰めて設計しています。ブランクス自身はM46Xという先進的なカーボンを使うことで非常に細身に仕上がっています。細身になるというのは軽量化につながり、ダイレクトに感度に効いてきます。
ルアーフィッシングにおいてガイド性能というのは、魚を釣るという部分に直接的に影響します。今回、何が変わったかというと、フルXガイドにはなっているのですが、各ガイドが小口径化されて少し低くなっています。ブランクスとガイドの関係でラインが通る位置が近いほど感度に効いて、ダイレクトにアタリを聞き分けることができます。
ブリッジライクシートについては、グリップ部分の空間が広くなっています。握り込む部分は手にフィットするようにボリュームアップしつつ軽量化されていて、高感度で安定した持ち心地を実現しています。フルカーボンモノコックについては、これも反響感度を高めるための設計のひとつで、リールシート一体型のグリップになっています。上面を長く、断面は逆三角形に近づけることで肘当てに最適でミニマムな形状にしています。ナットリングは素材的にアルミを使うケースが多いのですが、軽量なカーボンパイプを効果的に見せることで、先進感と機能感を表現しています。
これまでソアレというとゴールドやオレンジといったイメージを持たれている方が多いと思いますが、今回からアジの背中部分の色であるグリーン系のゴールドを採用しています。これはアジングをやりこむ上で、所有感を高める意味もあります。
すべてにおいて感度にこだわったリミテッド、ぜひ体感していただきたいですね。
Soare LIMITED S58UL-S
私が実釣で使用したのは58というアンダー6フィートというレングスのロッドですが、喰いの渋いアジを相手にするうえでは細かな操作がどうしても必要になります。ルアーの操作感がよく、喰わせに至る操作が非常にやりやすいのが特徴です。当然レングスが短いですから、感度については圧倒的で、これでもかというくらいアタリが分かります。さらに言うと、アタリの質も判別することが可能で、これは掛けていいアタリだなとか、これは食い渋っているアタリだろうというように、アタリを聞き分けやすいのはこのレングスならではだと思います。
今回リールはステラを使用したのですが、ライトゲームでは決して軽いとは言い難いタイプです。なぜステラを組み合わせたのかというと、個人的なフィーリングにはなりますが、ベストマッチだったからです。ステラの自重とS58UL-Sの軽さというのが非常に相性がよく、リール(タックル)が軽すぎるとルアーが必要以上に動きすぎてしまいます。手元に少し重みが残る感じになることで、ルアーが艶めかしいアクションが演出しやすいという観点からステラを使ったところ、バッチリとハマりました。