EJシリーズ最大サイズとなるビーストマスター3000EJが登場しました。2000EJ以上にラインキャパシティが増え、太く、強いラインを使った釣りができるようになったことが最大の特長です。ドラグ力も20kgに上がり、強化ギアシステムも搭載。シマノで一番パワフルな電動ジギング対応リールです。ギア、モーターの耐久性が優れていることは、最初の使い心地がずっと続くということを意味します。電動ジギングは巻き続ける釣り、長時間使い続けることができる耐久性はとても安心できますよね。
機能面での注目はアドバンスモードの搭載。巻き始めるときのジャークの強さを3段階で変えられるようになりました。手巻きのジギングでは、状況に合わせハンドルを巻くときにジャークの強さを調整しています。このジャークの強さを変えるとジグの立ち上がりのスピードが変わり、結果的にジグの動きが変わります。例えば、オシア スティンガーバタフライ キングスラッシャーを使った場合、ジャークを強くすると立ち上がりのスピードが速くなりジグは大きく横に動きます。ジャークを弱くすると立ち上がりのスピードが遅くなり、ジグは横方向へ小さく動きます。要はジグを跳ねさせるか、跳ねさせないかを選択できるということです。これまでの電動リールではスピードを変えたとしても、ジャークの強さは一定でした。これがビーストマスター3000EJでは、H(High)、M(Middle)、L(Low)の3パターンから選択できるようになったので、より手巻きジギングの感覚に近づけるようになりました。
ジャークの強さの設定は3パターンから選び、巻き上げスピード、巻き上げ時間を一定の値に設定、フォールはロッド操作などで調整します。人間はどうしても同じジャークパターンになってしまいがち。ビーストマスター3000EJでは数値を細かく設定できるので、手巻きよりもバリエーションは豊富になると言っていいでしょう。設定は簡単。まずは使用するジグの特性を理解して、演出したい動きに合わせていくといいと思います。
例えばカンパチを狙う場合は、比較的、強く、速い動きが効果的なので、ジャークの強さをH(High)として、狙いの動き、波動が出るように設定するといいでしょう。いままでのEJモードを使ったことがあるアングラーなら簡単に感じてもらえると思うし、これが欲しかったと感じてもらえると思いますよ。単調な電動ジギングから脱却できるはずです。
EJモードにもうひとつ新機能があります。ワンピッチ距離表示です。この機能はワンジャークで巻き上げた距離を表示します。1回のジャークでどれだけジグが動いたかを把握できます。目安として分かることは便利だと思いますよ。
探見丸スクリーンも凄くいいですね。ジャーク中はなかなか見ることができませんが、フォール中に地形や魚の反応を手元で確認できます。次にどんな対応をしていけばいいかの判断基準になりますね。
ビーストマスター3000EJが登場したことで、電動ジギングでこれまで以上の大型魚を狙えるようになりました。20、30kgクラスまでの想定だったキハダが、50kgクラスまで視野に入れられるようになった、ということです。同サイズの魚ならこれまで以上に速くキャッチできると思います。大型カンパチや大型の底物も狙ってみたいですね。