
リールのローターはラインをスプールに巻きつける重要な部品です。
カーボン繊維強化樹脂CI4+から成る低慣性なローター(マグナムライトローター)を採用しています。これによりローターの剛性を一切妥協せず、軽量化を実現。操作性と感度の向上を求めて、異次元の回転軽さを実現しました。

リールのローターはラインをスプールに巻きつける重要な部品です。
カーボン繊維強化樹脂CI4+から成る低慣性なローター(マグナムライトローター)を採用しています。これによりローターの剛性を一切妥協せず、軽量化を実現。操作性と感度の向上を求めて、異次元の回転軽さを実現しました。

「ローター」は軽ければ軽いほど、慣性が低くなります。慣性とは、動いている物体がその動きを保とうとする性質のことです。例えば、電車が急発進するときに乗客が後ろに倒れるのは、慣性の影響です。
軽量化されたローターは軽い力で簡単にリールが回り始め、停止時も少ない力でピタリと制御できるメリットがあります。
その結果、ルアーの動きにメリハリをつけたり、繊細な誘いを加える際に、巻きの抵抗感の違いを明確に感じとることができます。また、魚の小さなアタリもよりはっきりと判別することが可能になります。

一般的なリールのローター構造は左右対称で同じ形をしていますが、マグナムライトローターは、構造を見直し左右非対称な形へ変更。ラインローラー側の部品(ベールを開閉する部品など)を反対側に配置するなど、左右非対象な構造にすることで、ローター全体の軽量化に成功しました。
これにより最適なローターバランスを実現しつつローター全体を軽量化し、これまでにない異次元の軽い回転を実現しました。
さらに軽量なローターを求め、ラインローラーの軽量化やベール部品のチタン化を実施しています。

マグナムライトローターの軽量化においては剛性を一切妥協していません。実釣時にローターのどこに負荷がかかるのかを徹底的に解析した上で最適なローターバランスを追求しています。
画像はローターにラインテンション5kgの負荷をかけた際のシミュレーション画像です。画像の色が赤くなるほど負荷が集中していることを示しています。
シミュレーション結果より、ラインテンションが掛かった際にはラインローラー側に負荷が集中することがわかります。
一方、ラインローラーの反対側は青色で、負荷がほとんどかかっていないことがわかります。

シミュレーション結果より、さらに異次元の軽い回転を実現するために、剛性を求められるラインローラー側は剛性を一切妥協せず必要十分な強さを確保し、それ以外のラインを巻く時に負荷がかからない部分を可能な限り軽量化しました。
これにより、剛性を保ちながらローター全体が軽量化され、軽い力でスムーズな巻き上げが可能となります。
また、感度も向上するため、水中の流れの変化や魚の微細なアタリをより敏感に察知できるようになります。

このマグナムライトローターが採用されているシマノ汎用スピニングリールは、最高峰「ヴァンキッシュ」を頂点に「ツインパワーXD」「ヴァンフォード」がラインナップされています。
強靱さの中にしなやかさを纏った軽い回転性能で、しゃくりを繰り返すエギング、シェイキングを多用するバス、手感度を高めたい堤防のアジングやエリアトラウトなど、タックルの軽量化が求められる幅広い釣りシーンで特に活躍します。
 
				
過酷な状況でも安心して使い続けられる堅牢性。感性を刺激する精緻な巻きごこちと確かな操作感。そして、想像を超える巻き上げ力。すべては、釣り人のために。
軽い巻き上げを実現した従来のX-SHIP構造がさらにパワフルな構造へと進化。高負荷がかかった状態でも積極的に巻き上げられるリールへと進化しています。
特殊なスプールリング形状を持つスプール。これによりラインの整流効果を生み、ライントラブルの抑制と遠投性能の両立を実現しました。
特殊防錆処理をベアリング自体に施すことで、錆びへの耐久性が大幅に向上。側面を防錆素材でシーリングし、ベアリング内部での塩分再結晶化による塩ガミを大幅に減少しています。