ロッド性能を根幹から高める
シマノ独自のブランクス基本構造

ロッドはキャストや魚とのやり取りの際に、ガイドが前方や横方向に張り出すことで「ネジレ」が生じ、キャストの精度に影響を与えます。ネジレが復元するときの反動により、キャスト後のロッドがバタつく時間が長くなることもあります。

また、トゥイッチやジャークの力が正確に伝わらない、かかった魚がうまくコントロールできないなど操作性が低下します。長いロッドなら胴ブレの原因にもなります。

「つぶれ」とは、竿の芯となるブランクス断面が変形すること。ストローを押しつぶすと断面が楕円形になり、最後的にペシャンと潰れてしまうのと似ています。この状態が進むと最終的に「破損」となります。

断面が変形しやすいロッドは、キャスト時や魚とのファイト時に適切な張りやパワーが得られず、パフォーマンスが低下します。よってロッドにおいて、断面のつぶれやそこからの折れは、いかなる手段をもっても防ぐ必要があります。

これらの課題に対し、シマノは独自の基本構造『スパイラルX』を開発。
一般的なロッド構造は、調子(硬さ)を担う縦繊維とつぶれを防ぐための横繊維という二つの方向の繊維からできています。しかし釣竿には縦と横だけでは防ぎきれないネジレの力が発生します。

「スパイラルX」はロッド縦繊維の内層と外層に、カーボンテープをそれぞれ逆方向斜めに密巻した三層構造。内外の斜めの繊維を穂先も含め、ロッド全体に使用しており、軽さを維持しながら、高いネジリ剛性とつぶれ剛性を実現しています。

これによりキャスト時やファイト時のパワー伝達が向上し、軽さを維持して”獲るための地力”を高めます。

これらの課題に対し、シマノは独自の基本構造『スパイラルX』を開発。
一般的なロッド構造は、調子(硬さ)を担う縦繊維とつぶれを防ぐための横繊維という二つの方向の繊維からできています。しかし釣竿には縦と横だけでは防ぎきれないネジレの力が発生します。

「スパイラルX」はロッド縦繊維の内層と外層に、カーボンテープをそれぞれ逆方向斜めに密巻した三層構造。内外の斜めの繊維を穂先も含め、ロッド全体に使用しており、軽さを維持しながら、高いネジリ剛性とつぶれ剛性を実現しています。

これによりキャスト時やファイト時のパワー伝達が向上し、軽さを維持して”獲るための地力”を高めます。

このスパイラルXの中で核となるのが斜め方向に巻かれる「SHIMANO INFINITY CARBON TAPE」です。ロッドの調子・性能に合わせて弾性率・樹脂量・幅・厚みが異なる100種類以上の中から最も適した素材を厳選して使用しています。

また、このカーボンテープはブランクスの各部位に合わせて、最も効果的な角度とピッチで精度高く密に巻き付けてられています。
この高い技術力が「スパイラルX」構造の礎となっています。

この「スパイラルX」をさらに進化させたのが『スパイラルXコア』です。
この技術では「ナノアロイ®テクノロジー^＊」を用いて開発された高強度樹脂を用いたカーボンテープを採用。選りすぐりの素材でロッドの曲がりやネジレ、つぶれなどあらゆる方向に対して、さらなる高強度化を実現。

一般的な構造と比較してネジリ強度が1.4倍、つぶれ強度は2.5倍、『スパイラルX』との比較でもネジリ強度を10％、つぶれ強度を15％向上しています。
＊ナノアロイ®は東レ(株)の登録商標です。

「ネジレ」と「つぶれ」を抑え、強度を保ちながらの軽量化、魚に主導権を与えないファイト、キャスト精度の向上を実現するシマノの技術。
『スパイラルX』、『スパイラルXコア』は、「ネジレ」と「つぶれ」という二つの命題への、シマノの回答なのです。