確かな防水性能を誇る
「濡れないウェア」の証

登山シーンではいかんなく性能を発揮するレインウェアが、釣りでは簡単に水の浸入を許してしまう。その原因は、山とは異なる釣り固有の環境にあります。
海水の付着や高温多湿下での長期間の釣行など、ウェアにダメージを与える条件が揃っているのです。一つひとつの要因が組み合わさることで、よりいっそうウェアの劣化が進行します。

シマノは、釣り環境に対応するウェアを作るため、実釣シーンを限りなく再現した独自の試験を実施。釣行へ出かけてから帰宅するまでの一連の行動を細かく分析し、ウェアに影響を与える要因にアプローチしています。

優れた防水性をうたうレインウェアでも、その性能が「長く続くか」までを考慮したものはそう多くありません。シマノは、使い始めの防水性が高く、何度釣り場に出向いても耐久性をキープできることが、本当に必要なスペックであると考えています。

たとえば繰り返し洗濯をすると多くのレインウェアは耐水圧が低下するのに対し、「ドライシールド＋」が付与されたウェアは必要な耐水圧をクリアしています。使い込まれた状態を想定した検証を重ねることで、機能性とコストパフォーマンスを両立したスペックを追求しています。

山道では雨水などの真水がレインウェアを濡らすのに対し、海釣りでは海水が頻繁に付着します。海水に含まれる塩分は、ウェアの裏地部分にあたるメンブレン（防水透湿膜）にダメージを与え、長時間付着すると劣化が加速します。

シマノは、海水と同等の成分条件を持つ人工海水に長時間ウェアを浸けるテストを実施。長時間海水にさらされても防水性がキープできる、つまりメンブレンに大きな劣化が見られないと判断されたウェアにのみ、「ドライシールド＋」が付与されます。

釣りでは、移動・遠征のために船内や車中で長期間滞在過ごすことがよくあります。これらの環境は高温多湿下にあり、ウェアの劣化を早める要因となります。例えば夏場のダッシュボードは、気温60～70度、湿度80%になるとされています。

シマノは高温多湿な環境に負けないウェアを作るため、人為的に劣化を促進させるジャングルテストを実施。気温・湿度ともに過酷な状況でも耐久性をキープできるかを厳しくチェックしています。

ウェアの中でも特に表地は、紫外線や風雨によるダメージを受けやすい部分です。海上では日差しの照り返しを受けやすく、雨風に正面からさらされるため、時間が経つにつれて繊維一本一本にダメージが蓄積されます。

「ドライシールド＋」が付与されたウェアは、長期間屋外に放置された状態と同等の環境でも、防水性をキープ。水の浸入を防ぎ、メンブレンの保護を担う表地が、確かな耐久性を持つことを証明しています。

「ドライシールド＋」が付与されたウェアの性能をもっとも実感できるのは、間違いなく釣り場に身を置いたときです。初めて釣行へ出かける人も、多くの高機能レインウェアを身に着けてきた人も、濡れることによる不快感を覚えず、自然の中で深く、長く釣りに浸りこめることで、「このウェアを着てよかった」と感じられるはずです。
この実感こそが、濡れないウェアを追求してきた「ドライシールド＋」の性能の証、そしてシマノが導き出した“答え”です。