JOURNAL
原点回帰
2026シーズンの個人的テーマは「原点回帰」。
今は用品の企画担当だけど、振り返れば入社から13年間はずっとスピニングリールの開発担当。つまり、元リール屋。
ならば今シーズンは、あえてステラの歴史を遡りながら、「あの頃」を思い出しつつ、リールの進化を肌で感じながら渓流を楽しんでみよう。そんな、ちょっとマニアックな遊び方をしてみることにしました。
リール選びという幸せな時間
さて、どのステラから始めるか。 歴代ステラを並べて眺めながら悩む時間が、もうすでに楽しい。
どの世代を取っても完成度が高くて、しっかり“かっこいい”のがステラのすごいところ。18モデルはまだ記憶が新しすぎる…。14か、10か…。しばし葛藤。
結局、渓流メインで使う#1000サイズを担当していた、最終モデルで、自分にとって思い入れの深い「2010ステラ」を選択しました。
2010ステラという存在
10ステラは、小型番手にもピニオンギアをベアリングで2点支持し、負荷時の回転性能を高めたX-SHIPを初搭載したモデルだ。かなりチャレンジングな設計でした。
スプールのデザインも04、07と斜めカットだったものから再び往年の丸穴に戻り、より緻密で精度感を感じる顔つきになったのも当時印象的でした。ちなみに穴の数は当時シマノ史上最多だった、おそらく今でも(笑)。ボディとローターのサイズバランスもこの頃の雰囲気が個人的には好み。
この私の10ステラは、スプール、ドラグノブ、ハンドルをブラックアルマイト仕様の夢屋パーツに換装。さらにハンドルノブは、たしか2003年頃に夢屋で販売していた、花梨ノブ付きのベイト用ハンドルから移植したもの。完全に自己満足な、超マニアック仕様です。
出発前のひと悶着
念のため動作チェック。ギア感は少しザラつくものの、許容範囲。
ところが、ベールを起こして何度かハンドルリターンを繰り返すと…ローターが回らない。症状を見てすぐに原因は分かりました。フリクションリングの劣化による脱落です。(元設計者なので、まあ当たり前ですね)
今回は交換パーツがなかったため、分解して劣化したリングを外し、清掃して組み戻し。
このフリクションリングは、ベールオープン時にローターへ適度な抵抗を与え、キャスト時にローターがクルクル回らないようにするための部品。要は、サミングする指の“空間”を確保するための重要な役割を担っています。
今回は「まあ無くてもいけるだろう」と、そのまま釣行することに。
…結果、この判断が後で効いてくることになるわけですが。
糸巻き形状で感じる進化
今回は新しいPEラインのテストも兼ねていて、プロトラインを10ステラに巻いてみて思わず手が止まりました。
あれ?こんなだったっけ…。
インフィニティクロス搭載の最新ステラの、美しい糸巻き形状にすっかり慣れてしまっていたせいもあり、10ステラの糸巻きを改めて見て、ここでもリールの進化を実感。
思い返せば、#1000クラスの糸巻き形状には本当に苦労したな…という、ちょっと苦い思い出も同時に蘇ります。当時はこれがベストだったんです。
いつもの場所へRide & Fish
毎年GW前後から本格的に渓流モードに入るのが恒例。
昨年は雪が多く、GWでも岐阜の山間部は残雪だらけで、思うようにRideできませんでした。今年は暖かくなるのが早く、「このタイミングならいけるだろう」と、5/2に決行。
場所は毎年必ず一度は訪れる、一昨年このブログでも紹介した“イワナの楽園”。シーズン頭から癒されにいく作戦です。
Ride
朝8時頃、林道ゲートに到着。
すでに3台の車があり一瞬焦るも、皆さんゲート周辺で釣りをする様子。ひと安心。
ゆっくり準備してRideスタート。
林道に残雪はほとんどなく、快調そのもの。
本流は雪代と前日の雨でやや増水気味だったものの、支流は問題なく遡行できる水量。 草木も少なく、峠越えも快適でした。
そこから廃林道を歩いて谷を下り、目的の川へ。
Fish 〜そして気づく原点〜
さあ実釣。
ファーストキャストで違和感。…あれ?キャストが決まらない。
フライをやりすぎて、ルアーが下手になったのか?と思いましたが、すぐに原因に気づきました。
そう、ベールオープン時のフリクション機構。これがないと、ベールが想像以上に邪魔をして、思ったようにサミングできない。あまりにも当たり前に機能していたので、完全に忘れていました。
ちなみにこのフリクション機構、98ステラから搭載されています。
それでも、ここのイワナは優しい。多少ヘタなキャストでも、しっかり相手をしてくれました。数も型も申し分なし。まさに楽園。
久しぶりに魚の感触を味わって、10ステラもきっと満足してくれたことでしょう。
おわりに
ステラマニアによる、マニアックな釣りの楽しみ方。
今回はそんな自己満足度高めの釣行レポートでした。
さて、次は07ステラで。また違った発見があるはずです。
TACKLE & EQUIPMENT タックル&装備
使用タックル
リール:10STELLA C2000SHG 夢屋カスタム
ロッド:カーディフ ストリームプレミアム S48UL-G/4
ルアー:カーディフリフレイン50HS/45XS BOTTOM SPEC/42S
ライン:NEW PEラインプロト 0.6号
ウェーダー:DSストレッチウェーダーPRO Z ソックス
シューズ:ジオロック ウェーディングシューズPRO カットフェルト+ジオロック 羊毛フェルトキット A
ベスト:ストリームメッシュベスト(グレー)
グローブ:センシティブグローブ5
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ロッドカーディフ
ストリームプレミアム
S48UL-G/4 -
ルアーカーディフリフレイン50HS -
ルアー45XS BOTTOM SPEC/42S -
ウェーダーDSストレッチ
ウェーダーPRO Z ソックス -
シューズジオロック
ウェーディングシューズPRO
カットフェルト -
シューズジオロック
羊毛フェルトキット A -
ベストストリームメッシュベスト(グレー) -
グローブセンシティブグローブ5
カメラ:Fujifilm X-T4
レンズ:XF16mmF1.4 R WR
バイク:SPECIALIZED TURBO LEVO SL
※記事内で紹介されている製品は、旧モデルの可能性がございます。