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無垢のアメマスは重化学工業の岸辺に紡ぐ

サポートアングラーの矢野元基です!
北海道のルアーフィッシングの代名詞である冬の「海アメマス」釣り。
私が地元苫小牧で幼少期より親しんだ海でのアメマス釣りについて、今回は釣行記ではなく概要で紹介したいと思います!

海アメマス釣りの魅力


アングラーに「海アメ」と呼ばれる海でのアメマス釣りは、氷上ワカサギ釣りと双璧となる北海道らしい釣りの一つだと思う。 その魅力は、50cmを超える大きなトラウトが比較的容易に釣れるということ。河川や湖での釣りを経験したことのある方は、大きなトラウトを釣ることが難しいと理解しているはずだ。私自身も、海アメの数釣りでトラウトルアーフィッシングの基礎を経験できたことは、他のどのジャンルの釣りでも生かせたと感じている。

2018年12月 妻とのダブルヒット

そして、釣り物が少ない厳冬期に、激しい動きのあるルアーアクションで狙え、海で豊富なベイトを捕食したエネルギッシュな魚体と対決できるため、スポーツフィッシングとしての愛好者が多い。

アメマスは道南日本海から太平洋側の地域では、9月から11月にかけて河川での産卵を終え、その後、ベイトが豊富な海へ降り「海アメ」として沿岸域で体力を回復しつつ越冬している。そのため、12月から本格的なシーズンが始まり、産卵のため再び遡上する7月頃まで狙える。

狙えるシーズンと狙うべきポイント

メッカは島牧村で、「海アメダービー」という村が関わる大会が1991年から開催されている。その大会期間は例年12月から3月頃の4ヶ月間にもなり、アングラーが全国から集い、シーズン序盤から80cmに迫る超大型の海アメがキャッチされる。

もちろん、海アメが狙って釣れるのはメッカだけではない。私の住む苫小牧や近隣の胆振沿岸でも気軽に釣れる。シーズンは他の地域と同様に12月から本格化し、40cm以下の小型が中心となるが数釣りができ、数は少ないが60cmを超える良型も釣れる。

昨年12月に釣れた60cmの良型

海水温が低下する2月は難しくなるが、3月からは再び数釣りができ、4月からはアベレージが50cmを超え、サクラマスも混じってくる。5〜6月には70cmを超えるサイズも狙える。私の苫小牧での最大サイズは84cmであり、河川では出会えない太い魚体が魅力だ。

ポイントについては魚影の濃淡はあれど、どこでも釣れる。厳冬期は放水施設の周辺など水温の高い地域で魚影が濃くなるが、水温が上がる3月以降は全体に散らばる。港湾や護岸帯でも釣れるが、私は釣り人が少なく悠々と歩きながら竿を振れるサーフが好みだ。特に苫小牧はコンビナートや火力発電所などの重化学工業地帯や千歳空港から離発着する航空機を横目に気軽にアーバンフィッシングができる。苫小牧は日本に8カ所しかない中核国際港湾がある物流の拠点で、製紙・石油・自動車産業が発展しているが、自然とは対極の産業文明の真横にネイティブのアメマスが息づく貴重な環境だ。

遠景で見える堤防は釣り公園になっている
都市部より近く多くの釣り人が訪れる

サーフで特に狙うべきポイントは、離岸流や海底の障害物、起伏がある場所。特にサンドバーの裏に群れで定位している傾向があるように思う。また、潮が止まっている時よりも動いている時がよい。

ハードモードで釣りたいこだわり

餌となっているベイトの動きにも注目し、イワシやチカ、サケ稚魚の群れが見られたら大チャンス。これらのベイトの動きをイメージしたアクションを心掛けたい。そのため、ルアーアクションを積極的に入れる。

経験上、アメマスは岸近くのシャローで捕食活動を積極的に行い、岸際をミノーでジャークして釣ることが、簡単に1匹に近づける方法だと思う。しかし、トレブルフックが多く付いたミノーで釣ることは魚体への負担が大きくなるように感じ、リリース前提でアメマスを狙う際はシングルフックを使うことにしている。

その方がゲーム性の観点からも、「より針掛かりしにくくバレやすいフックセッティング」で「テクニックを駆使して釣った」という満足感がある。一度の産卵で一生を終えるサケ・マスと違い、アメマスは海と川を行き来し何度も産卵をする。いつまでもこの環境を維持できるよう、キープしない場合は丁寧な扱いを心がけたい。

私はジグを用いる場合のフックセッティングとして、バーブの小さいシングルフック1つにケイムラの羽を巻いている。ベイトが魚以外のスカッド系の際にも反応がよい気がしている。ご当地メーカーのジグを愛用しているが、今年発売したセンターサーディンの35gでも好反応。

新発売のセンターサーディン35g

これを用いた釣りは私よりも妻の方が得意で、スカッドパターンらしくスローリトリーブが効く日が多かった。リフトアンドフォールではまだ釣れていないが、きっとよいはずだ。

スカッドパターンには甲殻カラーのグローコパー
イワシパターンではイワシやブルピンが○
イワシカラーで小型のサクラマスも

ウインドリップ85S、90Sを用いる場合は、ファストからスローまで緩急をつけ、時折トゥイッチを入れてヒットパターンを見つけてほしい。その日の活性やベイト、魚体ごとの個性もある。フックセッティングはシングルの段差にしているが、アメマスを狙う際はこちらもシングル1つに変更しようと思っている。

パターンを掴めない時はピンク
30cm強の魚体でも85Sへヒットする
良型のサクラマスもヒット
シーズン序盤に珍しい50cmに迫るサイズ

ミノーではジャークやトゥイッチで突然ガツンとひったくるように魚がヒットする感覚は、とてもエキサイティング。妻もアメマス狙いの際はミノーをシングルフックにしているが、上手に釣っている。トレブルフックのようにオートでフッキングしないため、しっかりと合わせを入れる必要があり、ランディング時も気が抜けない。「ハードモードでやり切る」ことが経験値につながると信じている。

サイレントアサシン99Sにて

苫小牧のおすすめ飲食店

①金剛園ロマン亭(苫小牧市)
少年時代から通う、苫小牧市内に多く展開する焼肉店。北海道で最も焼肉ソムリエが在籍するグループで、メニューが豊富かつ、お得なランチメニューや食べ放題もある。数ヶ月に一度、定番メニューの半額キャンペーンなども行われる。タレがなんとも芳醇で、大盛りご飯を何杯でもいける。日常もお祝いも金剛園の焼肉がデフォルト。

②ヒマラヤダイニング(苫小牧市)
ここ数年でできた新しめのネパールカレー店。このご時世、ラッシー付きでカレーを自由に選択できるチーズナンセットが1,390円でいただける。しかも、ライスやプレーンナンはおかわりもできる。チキンティッカカレーがおすすめ。チーズナンをカレーを付けずに食べ切り、おかわりのプレーンナンとライスでカレーを食べるのが日課。胃袋はハードモード。

TACKLE & EQUIPMENT タックル&装備

使用タックル
<私のタックル>
ロッド:ディアルーナS106M
リール:ツインパワーXD C5000XG
ライン:ハードブル+ 1号 リーダー:ナイロン16ポンド

<妻のタックル>
ロッド:ディアルーナS100M
リール:ヴァンフォードC5000XG
ライン:ハードブル+ 1.2号
リーダー:ナイロン16ポンド

<共通>
センターサーディン35g 各色
ウインドリップ85S 各色

<私のタックル>

<妻のタックル>

<共通>

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