Vol.2 和歌山県田辺沖 ケンサキイカを求めて!!

阪本智子×今井浩次 Kansai船釣り倶楽部

Vol.2

和歌山県田辺沖
ケンサキイカを求めて!!

FISHING TACKLE
LIGHTGAME CI4

阪本智子・今井浩次

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釣って面白く、食べても美味しいという釣り物は数多くあるが、その中で夏から秋にかけてダントツの人気を誇るのがイカ釣りではないだろうか。
そんなイカの中でも人気のケンサキイカを狙い、和歌山へと向かった。

地方により呼び名の変わる
ケンサキイカ

ひとくちにイカ釣りと言っても、アオリイカもあればスミイカにヤリイカにスルメイカ、さらには巨大なタルイカ釣りなど、季節に応じて楽しめる相手に不自由しないが、釣りの面白さ+美味しさの度合いでいえば、やはりケンサキイカがイチオシではなかろうか。
釣った日よりも、翌日の夕食にいただくケンサキイカの刺身が最高だ。ムチッとした歯を押し戻すほどの弾力を楽しみながら噛み砕いているうち、じわじわと身から湧き出てくる甘さは糖度の高いメロン並み?この甘さに感激しない人は居ないはずだ。
そんなケンサキイカを求めて、今回も阪本智子さんと一緒にやってきたのが和歌山県の美浜町だ。日高川の河口近くにある浜ノ瀬漁港から出船して、泉都・白浜の沖まで走り、当地でアカイカと呼ばれているケンサキイカを狙う。
それにしてもケンサキイカの呼び名はややこしい。和歌山や三重でアカイカと呼ぶのは、釣り上げたときの鮮やかなワインレッドの体色から来たものだと理解できるが、丹後半島から但馬海岸、山陰地方でシロイカと呼ぶのは、釣り上げたときのほぼ透明に近い体から連想したのか、死後に白濁してしまった体から生まれた呼名なのか迷うことしきり。この他にも若狭ではマイカ、東京湾ではマルイカ、長崎ではササイカや産地名を冠したゴトウイカ、標準和名のヤリイカを差し置いて、ケンサキイカをヤリイカと呼ぶのは熊本県だ。かと思えば高知県の宿毛市では、ケンサキイカをスルメイカと呼ぶ無礼?がまかり通っているから面白い。

田辺沖に集まる船に
期待が高まる

能書きはこれぐらいにして釣りにかかろう。田辺沖に到着したのは、午後7時を過ぎた頃だった。周りに三々五々集まってきた釣り船がいつもの年より多いのは、アカイカ好調の証か?そうであれば嬉しいのだが、釣りは釣ってみなければ分からない。なので、とりあえず胴突きのスッテ仕掛けを用意し、これを竿受けに預けたままスロー巻きで誘いつつ、メタルスッテでも狙ってみようと欲ばったのだ。

薄暮どきが過ぎたら、いよいよアカイカの出番 タナが浅くなってきたら入れ乗りも期待できる

薄暮どきが過ぎたら、いよいよアカイカの出番 タナが浅くなってきたら入れ乗りも期待できる

ようやく胴長20cmを超える良型が来た この日は赤帽のスッテによく乗った

ようやく胴長20cmを超える良型が来た この日は赤帽のスッテによく乗った

これぐらいのアカイカだと引きは強いし食べても美味しい 智ちゃんも思わずにっこりだ

これぐらいのアカイカだと引きは強いし食べても美味しい 智ちゃんも思わずにっこりだ

優しく誘いをかけて誘うも
この日はどの船も苦戦の様子・・・

日が沈むまではイカも浮いてこないので、とりあえず底からスッテ仕掛けで探り始めたら、幸先よくアタリ。ちょっと小振りだがどこの釣り場でもよく乗る紅緑の2.5号のスッテに抱きついて上がってきた。
水深は40mを超えているので、もう少しイカが浮くまでメタルスッテはお預けと胴突きのスッテ仕掛けにかかりきりになったが、潮時が近付いても忙しいほど乗ってくれるわけではない。なので、こちらの仕掛けは竿受けに預けたまま、時々メタルスッテにも手を出してみるのだが、イカの乗りが渋いときにどちら付かずの釣りをやってもいい結果が出るわけではない。そう思って途中から胴突きのスッテ仕掛けに専念したが、どうしたことかこの日のアカイカはご機嫌斜めだ。
こんな日は派手な誘いはかえって逆効果だろうと、ストロークを小さくし優しく誘う釣り方にしたが、状況は一向に好転しない。漁業無線から聞こえてくるのは「あかなよ~」という声ばかりで、悪いのは本船だけではなかった。
智ちゃんも早々にメタルスッテは諦め、胴突き仕掛けで狙っていたが、手持ち竿で小まめに誘うのがいいのか、僕よりはハイペースで上げている。余りに釣れ具合が悪いので船長も1時間近く残業?して釣らせてくれたが、僕はスルメイカ混じりで16パイ、智ちゃんは小まめに誘って乗せていたので、26パイと10パイもの大差がついた。アカイカは胴長10~20cmが中心で、時折20cmを超える良型?が混じる。

イカの乗りがいいときには、ダブルヒットも・・・

イカの乗りがいいときには、ダブルヒットも・・・

この日はイマイチ乗りが良くなかったので、触腕1本に掛かることも多かった 強引に取込むと脚が切れてバラすことがよくある

この日はイマイチ乗りが良くなかったので、触腕1本に掛かることも多かった 強引に取込むと脚が切れてバラすことがよくある

釣り上げた瞬間の水鉄砲にご用心 墨でなくて良かったね、智ちゃん

釣り上げた瞬間の水鉄砲にご用心 墨でなくて良かったね、智ちゃん

赤帽のスッテに乗ってきたアカイカ 本名はケンサキイカだが若狭ではマイカ、山陰ではシロイカと呼ばれる

赤帽のスッテに乗ってきたアカイカ
本名はケンサキイカだが若狭ではマイカ、山陰ではシロイカと呼ばれる

よく引くと思ったらスルメイカだった この日はタナを深くするとスルメがよく乗った

よく引くと思ったらスルメイカだった この日はタナを深くするとスルメがよく乗った

FISHING TACKLE

ForceMaster800

僕が使ったリールはフォースマスター800

ForceMaster600

智ちゃんが使ったリールはフォースマスター600 小型だがパワーは有り余るほど(笑)

浮きスッテの仕掛けは、木枠に巻いて持ち込めば絡ませる心配がない

浮きスッテの仕掛けは、木枠に巻いて持ち込めば絡ませる心配がない

浮きスッテは一通りの種類を用意し、よく乗るスッテが見つかったら真ん中に配するとよい 大きさは2.5号で十分だ

浮きスッテは一通りの種類を用意し、よく乗るスッテが見つかったら真ん中に配するとよい 大きさは2.5号で十分だ

手繰り上げたスッテは順番にマットに刺しておくと絡まないよ

手繰り上げたスッテは順番にマットに刺しておくと絡まないよ

イカが乗ったスッテは、歯ブラシで墨やヌメリを綺麗に落としておくと乗りがいい ヌメリがついたスッテはイカが用心するのか乗りが悪くなる

イカが乗ったスッテは、歯ブラシで墨やヌメリを綺麗に落としておくと乗りがいい ヌメリがついたスッテはイカが用心するのか乗りが悪くなる

浮きスッテ仕掛けの誘い方 アカイカの浮きスッテ仕掛け 釣れたらすぐイケスへ!墨をしっかり吐かせよう!

釣り上げたアカイカはイケスに浮かべたザルの中でキープ、しっかり墨を吐かせてからクーラーへ入れると中が墨だらけにならない

「冷えキントレー」を使えばより新鮮に持ち帰り可能

「冷えキントレー」を使えばより新鮮に持ち帰り可能

REEL
ForceMaster 600フォースマスター600
ギア比 5.1
最大ドラグ力 8.0kg
自重 495g
糸巻量PE[タナトル8] 2号300m
3号200m
ハンドル長 65mm
ForceMaster 800フォースマスター800
ギア比 4.4
最大ドラグ力 11.5kg
自重 545g
糸巻量PE[タナトル8] 2号470m
3号300m
4号230m
5号180m
ハンドル長 60mm

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タナトル 8[TANATORU 8]2号
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冷えキントレー
AC-C81R/AC-C82R
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