●竿
シマノ【朱紋峰 嵐月】16.5尺
●ミチイト
0.8号
●ハリス
上0.5号 下0.4号 30-70cm
●ハリ
上 8号 下 4号
●ウキ
一志【PCロング】
(PCムクトップ仕様 羽根B11cm ※エサ落ち目盛は全13目盛中、7目盛沈め)
●タナ
チョーチン
●バラケ
コウテン 400cc
段差バラケ 200cc
カルネバ 200cc
水 250cc
浅ダナ一本 100cc
●クワセ
グルテン四季 50cc
水 75cc
グルテン四季 20cc
岡田がイメージしてきた釣りは、こうだ。
釣り方自体はオーソドックスなチョーチンのバラケ&グルテン。しかし無垢な新べらではなく、その真逆であるかなり手強い三島湖の地べら化した大型が相手ということで、管理釣り場的なアプローチを試みようとしていたのである。
具体的には、まずバラケは野釣りらしからぬしっとりめで、当然ナジミは浅め。ロングムクのウキと長めの上ハリスでそんなバラケをゆっくり漂わせ、落ち込みで十分にサワらせておいて、さらにはクワセのグルテンもあえて開くタイプを使ってクワセへのウケも誘発し、早いアタリを狙っていく・・・という作戦だった。
あとは竿の長さ、つまりは「タナ」だが、「浅めでもアタる。ウキの周りにはへらが見えるくらい」という事前情報から、まずは中間的な「朱紋峰 嵐月」の16.5尺をチョイス。そこから実際にエサを打っていって上か下か判断する腹づもりだったが、「せっかく三島湖に来たのだから、出来れば長めの竿で釣りたい」と、短竿での管理釣り場的な釣り(例えばウドンセット等)は封印してきたという。そのあたりには岡田ならではのこだわりというか、釣り師としての「矜持」を感じさせた。
さて、準備が整った7時過ぎ、冷たい小雨がパラつく中で第1投を綺麗に落とし込んだ岡田。目前には三島湖独特の地層模様を擁する岩盤が迫り、まるで豚小屋ロープでボート釣りをやっているような雰囲気だ。
「ん? もう気配が出てきたよ・・・。」
僅か5投目。なんと、ウキには早くもモジモジとしてサワリが出始めていた。そして驚くべきことに、ウキの周りに数枚のへら鮒の影がはっきりと。もしかしてこれはイージーな展開になる?
いやいや、そんなことはなかった。