さて、管理釣り場と並んで今や年間を通して吉田さんの釣行の二本柱となっているのが、大自然の中で大型を求める野釣りである。もちろん野釣りでも放流されたへら鮒を相手にする管理釣り場的な釣り場も存在するが、ここではそれは除外し、いわゆる「純野釣り」をイメージしていただきたい。
「もうこれは『またたき』と『ボーダレス』のコンビで決まりですね。春の乗込みはもちろん、それ以外でも短めの竿で大型を狙う時は『飛天弓 頼刃 またたき』、野の大型狙いで中尺以降の竿を使う時は『ボーダレスGL Nモデル』、という使い分けです。
『またたき』の良さはもちろん『強さ』にあると思うんですが、抜けを防止する振り出し穂先を採用したり、直付けタフリリアンを採用したりと全てが乗込みの大型釣りに特化した作りになっているので、機能的な面はもちろんですし、『ヤッカラに囲まれてまたたきを振っている』という高揚感も味わうことが出来ます。長さも5尺からありますしね。『そこまで要らない』という方には若干普通っぽい竿になっている『剛作』という竿もありますが(こちらは硬式が好きな人なら管理釣り場でもOK)、個人的には『またたき』一択ですかね。なにせワクワク感がありますから(笑)。
春の乗込み時でも長めの竿になるような時は、「ボーダレスGL Nモデル」の出番です。こちらも強い竿で、肉厚。大型の鯉やレンギョがきてもビクともしないので、夏場の本流の釣りなどにも最高です。デザインは斬新ですが、かといってごん太のイロモノ的な竿などでは決してなく、ちゃんと『へら竿』していますしね。硬めの竿が好きでデザインが気に入れば、管理釣り場で使っていただいても全然OKだと思いますよ。確か以前、岡田(清)さんも椎の木湖で使って絶賛していましたよね。
自分の場合、冬場だとオールラウンド系の『朱紋峰 嵐月』を選ぶこともありますが、大型の他魚が来る確率が高い暖季は、やはり肉厚の『ボーダレスGL Nモデル』が安心ですね。平場の乗込みはもう終わってしまいますが、これから夏になれば本流のシーズン。冬に某取材でやらかしている(オデコ)ので、密かにリベンジを目論んでいるんですけどね(笑)。」
夏の利根川本流で、「ボーダレスGL Nモデル」の超長竿が炸裂するか!?