秋も深まれば、いよいよ新べら放流の季節。各管理釣り場は爆釣の報に沸き、さながら「お祭り騒ぎ」の様相を呈す・・・というのは理想論で、実際にはなかなか思うような釣りに巡り合うことは難しいのが現実だろう。
そんな時に大きな味方になってくれるのが、今回、富里の堰で名手・西田 一知が紹介してくれたライト系ペレ宙だ。
長竿の沖狙い・・・という、警戒心の強い大型新べらをターゲットとしながらも、通常の両ダンゴ的な発想で従来そこにいる旧べらをも釣り込んでしまおうという、ある意味では欲張りな釣法。しかし西田は、
「基本的には旧べらをターゲットにしていて、新べらは『交じってくれればラッキー』くらいの感じの方が気持ちも楽だし、結果的には釣果も伸びる。同じ旧べらでもコンディションのいいへらが主体になりますしね。」
と断言する。
まだ放流前の富里の堰。そして、竿はどこまでも細くしなやかな「飛天弓 柳」18尺。
ふわりと飛ばし、軽やかに釣り込む。
元気な旧べら相手に、西田の釣りが冴え渡る!